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アートエッセイ

  • 2020年9月11日

音楽シーンを彩ったニューエイジミュージックの音楽家たち2・西村由紀江

懐かしさとピュアなメロディ ニューエイジミュージックが日本で注目された1980年代は、世の人々が環境問題に目を向け始めた時代でした。 また多くの人が、癒やしや潤いを本格的に求め始めた頃だったように思います。   さて、ニューエイジミュージックというと、「ああ、ムード音楽ね」ととらえる方も少なくないようです。 また作品の完成度がどうとか、芸術性云々と言われる方も中にはいらっしゃるかもしれま […]

  • 2020年8月11日

音楽シーンを彩ったニューエイジミュージックの音楽家たち1・中村由利子

派手ではないが心に残る音楽ジャンル もう20年から30年も前になってしまうのでしょうか……。 ニューエイジ・ミュージックという音楽ジャンルが脚光を浴び、日常的にそれを耳にするようになった頃の話です。  ジョージ・ウィンストンやウィリアム・アッカーマン、エンヤといった洋楽の実力派アーティストたちが聴かせてくれた静謐で懐かしく、かつ新鮮でモダンなサウンドは衝撃的でした。 それはジャズでもボサノヴァでも […]

  • 2019年12月15日

「ブリヂストン美術館」が「アーティゾン美術館」へ いよいよ2020年1月18日開館!

生まれ変わって1月開館     長らく改装のために閉館していた東京・京橋のブリヂストン美術館が、2020年1月にアーティゾン美術館と名前を変えて新たに開館されることになりました。 以前からブリヂストン美術館の常設展示の充実ぶりには感心しておりましたし、街角のギャラリーのように気軽に入場できる敷居の低さも好印象でした。 また企画展も独特の視点やアイディアで開催されることが多く、ワ […]

  • 2019年11月19日

ここ数年間で見た展覧会の中で最高レベル 見どころいっぱいの「ゴッホ展」上野の森美術館

このところさまざまなメディアでもとりあげられ話題になっている上野の森美術館で開催中の「ゴッホ展」に行ってきました。 今回のゴッホ展は彼が画家を志すきっかけとなった「ハーグ派」の出会いから始まり、「印象派」の画家たちとの出会いによって画風が大きく変貌を遂げ、晩年の独自のスタイルを生み出すまでの変遷のストーリーを絵で眺めていくものです。 驚くほどの盛況ぶり!   朝9時45分に美術館の前に到 […]

  • 2019年11月15日

演奏の魅力に陶酔! ワクワクしどおしのヘンデル・合奏協奏曲作品3 ゲーベル指揮ベルリン・バロック・ゾリステン

ニューウェーブが到来した1980年代     1980年代から1990年代にかけてクラシック音楽の演奏に大きな変革の波が訪れました。いわゆる「オリジナル楽器(古楽器)の典雅な響きを現代に蘇らせよう」という古楽の研究者やアーティストの積極的な動きが一気に高まった時代だったのです。 その動きはバッハやヘンデルをはじめとするバロック音楽や初期の古典派音楽の演奏で顕著に現れるようになり […]

  • 2019年11月4日

バッハ記念行事の出会いが生んだ傑作・ショスタコーヴィチ「24曲の前奏曲とフーガ」

運命的な出会いと作品の誕生   1950年に バッハ没後200年記念行事が、ドイツのライプツィヒで開催されていたときのことです。 20世紀の大作曲家、ショスタコーヴィチはソビエト連邦(現在のロシア)の団長として、また同時に開催された第1回国際バッハ・コンクールの審査員として参加していたのでした。 そのコンクールで優勝したのがロシアのピアニスト、タチアナ・ニコラエーワでした。 ショスタコー […]

  • 2019年10月17日

声が醸し出す無限の安らぎと魅惑 To the Field of Stars〜グラーデン指揮・聖ヤコブ室内合唱団 

声の魅力は無限! 人間の声は不思議です。 同じ言葉を発したとしても、どのような想いで発するかによって伝わりかたがまるで違ってきます。 それは「ありがとう」と一言伝えるときでも、心からの想いがこもった「ありがとう」と、そうでない「ありがとう」では天地の差が出てしまいます。   それでは、人を威嚇する気持ちで声を張り上げたならばどうなるでしょうか? おそらく誰もが耳を塞ぐような騒音になること […]

  • 2019年9月27日

ファンタジー、私小説!? グールドが到達したピアノの記念碑 バッハ「ゴルトベルク変奏曲」

こだわり抜いた超絶的な名演奏 ピアニストが自分の好きな作品を、自分の好みの表現で徹底的に極めていけたとしたら、これほどピアニスト冥利に尽きることはないでしょう。 それを実現した演奏があります。 グレン・グールドが1955年と1981年に録音したバッハの「ゴルトベルク変奏曲」です。 グレン・グールドがセンセーショナルなデビューをはたしたのがバッハの「ゴルトベルク変奏曲」でした。奇しくも最期のレコーデ […]

  • 2019年9月18日

音楽が呼吸し、心を溶かす!グールドのバッハ「インヴェンションとシンフォニア」

理屈ではない生きた音楽体験   皆さんは20世紀の名ピアニスト、グレン・グールド(1932-1982)の演奏時の映像をご覧になったことがあるでしょうか? おそらく、「おやっ!」と思われた方は多いはずです。 異常に背丈の低い椅子にかがむように座り、鍵盤を舐めるように弾く姿……。そして鍵盤を弾くやいなや、音楽に合わせるように鼻歌(唸り声?)を歌い始めるではありませんか。 しかも鼻歌は弱まる様 […]

  • 2019年8月5日

クラシック音楽がもたらす効果と魅力とは?(2)

自分の視点が鑑賞を深める   一般的にクラシック音楽は大作曲家が残した作品や、その演奏を聴いて楽しむことですね。 受け身だと思われがちな音楽鑑賞ですが、場合によっては聴き手が創造の過程に加わっているような感覚を味わえることもあります。   たとえばモーツァルトの有名なセレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を聴いたとしましょう。そして、それが流麗でリズミカルな演奏だったと […]