- 2022年6月6日
胸がワクワク、心躍る魅惑の作品!バッハ・オーボエダモーレ協奏曲
ヴィンシャーマン盤の思い出 バッハのオーボエダモーレ協奏曲イ長調BWV1055。 こんなに楽しく親しみやすい作品がバッハの音楽にあったのか…と驚くばかりなのですが、この作品と出会うきっかけになったのがヘルムート・ヴィンシャーマンがオーボエを担当し指揮したアルバムでした! すでに録音から半世紀以上の歳月が過ぎているのですが、今なお新鮮で温もりある響きに胸が熱くなります。 ヴィンシャーマ […]
ヴィンシャーマン盤の思い出 バッハのオーボエダモーレ協奏曲イ長調BWV1055。 こんなに楽しく親しみやすい作品がバッハの音楽にあったのか…と驚くばかりなのですが、この作品と出会うきっかけになったのがヘルムート・ヴィンシャーマンがオーボエを担当し指揮したアルバムでした! すでに録音から半世紀以上の歳月が過ぎているのですが、今なお新鮮で温もりある響きに胸が熱くなります。 ヴィンシャーマ […]
一般的にミサ曲はカトリックの典礼儀式で演奏され、歌われるものという概念があります。 しかし、バッハやベートーヴェンの作品になると、もはや典礼音楽や宗派云々という狭い枠組みは問題なくアッサリと超えてしまいます……。 やはり形や目的は関係なく、いいものはいい、芸術的な作品は傑作として語り継がれることになるのでしょう。 今回はカトリックとプロテスタント的な要素を共存させながらも、200年以上に渡って不朽 […]
バッハ作品の原点 平均律クラヴィーア曲集は、多くの傑作を残したバッハにとって作曲の原点であり、特別な位置を占める作品でした。 それは彼のライフワークでもあるピアニストたちの練習に約立つことや、これからピアノの基礎をしっかり学んでいこうとする音楽家たちにとって、充分に学ぶ意味のある音楽を提供することでもあったのです。 もちろん一般のリスナーや音楽ファンにも多くの示唆を与え、感性を刺激する味わい深い作 […]
ピアニストの試金石 バッハの平均律クラヴィーア曲集は、彼のクラヴィーア作品の中で特に重要な作品です。無限のイマジネーションと真摯な宗教性が融合した不朽の傑作といえるでしょう! 19世紀の指揮者兼ピアニストのハンス・フォン・ビューローは「ベートーヴェンのピアノソナタ集がピアノの新約聖書だとしたら、バッハの平均律クラヴィーア曲集は旧約聖書」とたとえて絶賛しました。 また「無人島に1枚だけ […]
高い山々に囲まれたオアシス バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全6曲)は、バッハの器楽曲の最高傑作で、ヴァイオリンの最高峰などとよく言われます。 確かに素晴らしい作品だと思います。一挺のヴァイオリンから深遠な感情を引き出し、宇宙の調和をも感じさせる神秘的な響きを表現した作品は他にないでしょう。 ただし、自分の身体の調子が […]
こだわり抜いた超絶的な名演奏 ピアニストが自分の好きな作品を、自分の好みの表現で徹底的に極めていけたとしたら、これほどピアニスト冥利に尽きることはないでしょう。 それを実現した演奏があります。 グレン・グールドが1955年と1981年に録音したバッハの「ゴルトベルク変奏曲」です。 グレン・グールドがセンセーショナルなデビューをはたしたのがバッハの「ゴルトベルク変奏曲」でした。奇しくも最期のレコーデ […]
理屈ではない生きた音楽体験 皆さんは20世紀の名ピアニスト、グレン・グールド(1932-1982)の演奏時の映像をご覧になったことがあるでしょうか? おそらく、「おやっ!」と思われた方は多いはずです。 異常に背丈の低い椅子にかがむように座り、鍵盤を舐めるように弾く姿……。そして鍵盤を弾くやいなや、音楽に合わせるように鼻歌(唸り声?)を歌い始めるではありませんか。 しかも鼻歌は弱まる様 […]