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レンブラント

  • 2022年7月21日

エッチングの常識を破った表現力・レンブラント『羊飼いに現れた天使』

    聖書の情景を見事に再現   この絵(エッチング)は新約聖書のルカによる福音書2章8節~20節で、キリスト誕生にまつわるエピソードをドラマチックに描いたものです。 夜中に羊飼いたちが、キリストの誕生を告げに来た天使たちに遭遇し、そのまばゆい光景にあまりにも驚いて身動きできない様子が描かれています。 レンブラントは非日常の神秘的かつ劇的な光景を見事に表現したのでし […]

  • 2019年9月20日

親子の絆と再会の喜びを描く レンブラント「放蕩息子の帰還」

歴史画の概念を変える唯一無二の作品 家族の絵を描くことは意外に難しいと言われます。 それはモチーフとなる人たちから様々な意見や要望が出るからなのでしょう……。 「親子」をテーマにした絵は、さらにハードルが高いとも言われます。 「親子の絆、情愛」を描いた作品は過去にもたくさんありました。 でも描写が表面的であったり、構図やテーマの演出が過ぎるとか、納得できる作品がありませんでした。   し […]

  • 2019年6月21日

叡智の眼が光る・巨匠晩年の大傑作 レンブラント「ユダヤの花嫁(イサクとリベカ)」

くぎづけになる絵   レンブラントの晩年の作品は、どれも画家の深い息吹が伝わってきて絵にくぎづけになってしまいます。 「ユダヤの花嫁」はその傑作群の中でもひときわ高い境地にある作品と言っていいでしょう。 これほどの作品になると画集や画像を見ただけで、どこまで原画の素晴らしさに迫れるか甚だ疑問ですが、その魅力について少しお話しできればと思います。   とにかく普通の肖像画ではあり […]

  • 2019年3月11日

哀しみの奥に潜む微笑 レンブラント『ヘンドリッキェの肖像(1654)』   

  引き込まれる肖像画 あれは1980年代後半のことでした。 都内でレンブラントやバロック絵画関連の展覧会が開催されていた時の事です。 私はそこで今も忘れられない絵との出会いをしました。 絵のタイトルは思い出せません。はっきりしているのはバロック絵画の巨匠、レンブラントによる老人の絵だということです……。 その絵を見ながら、他の絵はいつの間にか視界から消えていることに気がつきました。 も […]