「羊が一匹、羊が二匹……」、皆さん、
熟睡できないことは本当に辛いものです。
「最近なぜか眠れないな」「夜中に何度も目が覚める」「
身体が悲鳴をあげてる警告かもしれないからです。
眠りは一日のうちの30パーセントをも占める貴重な心身回復のための時間で
本来しっかり心身を休めないといけない時なのに、充分な休息がとれない
「眠気を制する者が人生を制する」という言葉があるように、今や質のいい睡眠こそが、あらゆる問題を解決する鍵となりつつあります。
そこで今回は、質のいい睡眠をとるために必要な7つの方法についてを考えていきたいと思います。
①身体を温める
基礎体温の低い人が多い
最近日本人のライフスタイルが変化したからなのかもしれませんが
通常、人間の平均体温は36.5度から36.8度あたりが一般的なのですが、
実はこれは大変なことで、
体温が低い原因としては体質的なものもありますが、過労や食生活の乱れ、スマホやタブレットの視聴による夜更かしなどが自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れを引き起こすことも原因としてあげられます。身体に負担をかけすぎたり、不規則な生活はできるだけ避けるようにしましょう。
とはいうものの……、「すぐに生活は変えられないよ」という方は、まずは身体を温める習慣をつけることが大事かもしれません。
表面ではなく内側から温める
身体を温めることは、自然な眠りに誘う最も効果的な方法であることは確かです。
しかも表面だけではなく、身体を内部から温めることがとても大切なのです。冬場に携帯するカイロや腰巻も部分的に温めるにはもちろんいいですよ。
でも結局は自然な眠りを誘うという意味で、身体の芯から温めなければ、なかなか質のいい眠りに就くことが期待できません。
ここでは詳しくとりあげませんが、岩盤浴、遠赤外線サウナ、炭酸風呂、インディバ(高周波温熱機器)などは充分な効果が期待できますし、身体を内部からしっかり温められる方法だと思います。
近くにそれを扱ってるお店や施設がなければいつもというわけにはいきませんが、関心のある方はぜひお試しになってみてはいかがでしょう?
気軽に身体を芯から温める方法
それでは、まず家の中で気軽に身体が温まる方法を考えてみましょう。
まずは38度から40度のお湯を湯船につけて入浴する方法です。
熱すぎないお湯に15分から20分位ゆっくりつかるだけで、疲れをとり、副交感神経を優位にさせるのでリラックス効果抜群です!
じわじわと血管を拡げ、血液の流れを良くしますので、次第に身体が温まっているという感覚が伝わってくるはずです……。
また、お風呂からあがったら、あまり時間を置かないで就寝するのがおススメですね。冬であれば腰にカイロを貼って、そのまま眠るのもいいかもしれません。
もうひとつおススメは足湯です。
これはもしかしたら、時間がないときお風呂につかるよりも現実的な方法かもしれません。
最初にバケツか洗面器(少し大きめなものがいいですね)を用意して、38度から40度のお湯を入れて両足をつけます。
足をつけている間に、上下に動かしたり振ってみたり、指先を開いたりすれば、さらに血行も良くなるでしょう!
電気ケトルやポットにお湯を準備しておいて、お湯が冷えてきたら継ぎ足すのもいいかもしれません。
②枕を変えてみる
カマボコ型の頚椎枕が頭痛を解消
枕を変えてみることも必要でしょう。
その昔、話題を呼んだ低反発枕がありましたが、基本的に首や頭の位置が崩れたり、柔らかすぎるものは良くありません。
枕を変えるだけで生活が一変するかもしれません。
まず最初におススメしたいのが、かまぼこ型の頚椎枕です。
これは首の頚椎をしっかり保護すると同時に、首筋をかまぼこ型のアーチに沿って伸ばし、頭頂部を床につけるという独特のスタイルのものです。
一見、不思議な寝方だなと思う方も少なくないと思いますが、実はこれが頭痛防止や首筋のハリ感の緩和に絶大な効果をもたらすのです。
高い体圧分散性を実現したテクノジェル枕
もうひとつ、ジェルの立体構造を見直し、通気性をアップさせたテクノジェル枕もおススメです。
これは肩や首の負担を和らげる高い体圧分散性が特徴で、寝返りをうとうが、仰向け、横向きになろうがどのような体勢にも対応できるというスグレものです! しかも首や頭部、肩にしっかりフィットして、余分な隙間をつくりません。
また低反発の柔らかさと高反発の寝返りのしやすさを同時にカバーしているところも凄いですね。
③ふとんを変えてみる
フカフカのふとんが眠れるは勘違い
いわゆる敷ぶとん(仰向けで寝るふとん)も重要です。
皆様はどのようなふとんで休んでいますか? もし、ぐーっと沈む感触のあるフカフカなふとんで休んでいたら、少し考えたほうがいいかもしれません。
朝起きたときの目覚めはどうでしょう? 気持ちよく起きられるでしょうか?
「何か、身体がだるいな…」「疲れがとれない…」という場合、かなりの確率でふとんが影響している可能性が高いです。
寝ているときの心地よさというのは、ふとんの感触の柔らかさとは関係がありません。
フカフカのふとんでは決して身体が休まらないのです。
しっかり寝たつもりなのに、朝起きた時に何ともいえない倦怠感が残るのを実感されてる方も少なくないのではないでしょうか。
フカフカで柔らかいふとんは寝た瞬間は気持ちいいのですが、時間の経過とともに様々な弊害に気がつきます。
それは自然な寝返りをうちにくいということと、身体にとても負担がかかるということなのです。
身体をしっかり支えるふとんへ
まずは柔らかいふとんが身体が休まるという既成概念をなくさないといけないでしょう!
身体が休まるのは柔らかいふとんではなく、硬すぎず、柔らかすぎない…、つまり身体をしっかり支えてくれる適度な硬さのあるマットレスが最適なのです。
特に高反発のマットレスは身体をしっかりと支え保護してくれるため、何時間寝ても身体が疲れません。
むしろ身体の疲れを癒し、リセットしてくれる効果もあるのです。
④外気を吸い、太陽の光を浴びる
朝起きた時に外気を吸いながら、太陽の光を浴びると知らず知らずに気分爽快になります。
それは人間の身体がそれに適応できるようにうまく出来てるからなのです。
これは体内時計とも呼ばれるメラトニンという脳内物質の分泌が自然に促進され、夜眠る時の下準備を脳が記憶しているからなのです。
ですから光を遮断した状態で、睡眠だけをとろうとしても熟睡することができませんし、心身の疲れはそのまま残ってしまうのです。
⑤心配事はその日のうちに解決
現代はストレス社会。
「自分はストレスを感じないぞ」といっても、知らず知らずにストレスに巻き込まれていることも多々あります。
それだけでなく、気がついたら心配事だらけになっていた……、ということもありえる話です。
ではそういう場合、どうしたらいいのでしょうか……。
できる限り、その日のうちに解決しなければならないでしょう。特に人間関係の心配事は絶対にその日のうちに解決しなければ、後々尾を引くことになってしまいかねません。
そのことが原因で仕事や生活が悪循環にはまっていったら大変なことです。
気持ちよい眠りに就くためにも、気になる用件は後回しにせず、すぐに解決するようにしましょう!
⑥アロマを生活に取り入れる
最近、生活にかなり浸透してきたアロマテラピーは、「天然の植物から抽出した香りを精油として、心身の不調を回復したり、健康や美容に役立てていく自然療法です。
アロマの香りは心身の不調を香りによって改善する方法です。
香りの効果は想像以上に高く、ご自身の状態にマッチする香りを生活の中にとり入れていけば高い効果が期待できるかもしれません。
⑦夜の間食はしない
「夕食を就寝の2時間前にはとろう」ということはよく言われることです。
これは胃腸を休ませる準備をしなければならないということと大きな関係があります。
特に就寝前にスナック菓子、夜食などを食べるのはよくありません。
なぜなら消化しきれず胃腸に残留する食物が睡眠の邪魔をするからです。
胃腸は第二の脳と言われてますから、消化吸収が大変な状況を脳にヘルプ信号として伝え、結果的に熟睡できないということになってしまうのです。
できるだけ寝る前は胃腸に負担をかけないようにしましょう。