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ピアノ曲

  • 2021年5月27日

輝きと生命力に溢れた音楽 ヘンデル「鍵盤のためのソナタ組曲第1番・HWV426」

心の養分のようなヘンデルの音楽 皆さんは日々の生活の中で、自然の営みがもたらす恵みや影響力について考えたことがあるでしょうか……。 おそらく普段はあまり意識しないですよね。 でもそれは私たちにとって確実に心の大切な部分で感知していて、知らず知らずに心の養分として吸収されているのかもしれません。 たとえば、何気なく通り過ぎる小径に咲いたコスモスの花々がまばゆいほどに美しかったとか、病気が回復したころ […]

  • 2021年4月3日

壮絶な心の軌跡・ピアノソナタの傑作 ベートーヴェン『熱情』

苦難と向き合い傑作が誕生   1805年に作曲されたベートーヴェンのピアノソナタ第23番ヘ短調『熱情』は音楽史上あらゆる面で規格外な傑作です。 超絶的な技巧を必要とし、それまでのピアノの性能を超えた音域や音色、大胆な構成、火の出るような感情表現は当時の音楽界、ピアノ演奏に革命的な変革をもたらしたのでした。 この作品を発表する数年前のベートーヴェンはどん底ともいえる深刻な状況に襲われていま […]

  • 2021年3月16日

言い尽くせない心の記憶を美しく表現! バッハ「平均律クラヴィーア曲集第2巻」

バッハ作品の原点 平均律クラヴィーア曲集は、多くの傑作を残したバッハにとって作曲の原点であり、特別な位置を占める作品でした。 それは彼のライフワークでもあるピアニストたちの練習に約立つことや、これからピアノの基礎をしっかり学んでいこうとする音楽家たちにとって、充分に学ぶ意味のある音楽を提供することでもあったのです。 もちろん一般のリスナーや音楽ファンにも多くの示唆を与え、感性を刺激する味わい深い作 […]

  • 2020年12月23日

夜空に輝く星の光のように・バッハ『平均律クラヴィール曲集第1巻』

ピアニストの試金石   バッハの平均律クラヴィーア曲集は、彼のクラヴィーア作品の中で特に重要な作品です。無限のイマジネーションと真摯な宗教性が融合した不朽の傑作といえるでしょう! 19世紀の指揮者兼ピアニストのハンス・フォン・ビューローは「ベートーヴェンのピアノソナタ集がピアノの新約聖書だとしたら、バッハの平均律クラヴィーア曲集は旧約聖書」とたとえて絶賛しました。 また「無人島に1枚だけ […]