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2019年6月

  • 2019年6月28日

失意の中で誕生した郷愁の香り漂う傑作!ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番

長い失意から抜け出した作品 芸術家は誰もが多かれ少なかれ、繊細でナイーブです。 どんなに力強い交響曲や壮大なスケールのオペラを作曲した人であっても、その本質はとても傷つきやすいし、デリケートなのです。 特に才能に溢れた作曲家であればあるほど、デリケートな感性の持ち主だったり、強い自尊心を持っている場合が多いですから、ひとたび心のバランスが崩れると修復が大変なのです。   19世紀から20 […]

  • 2019年6月24日

クラシック音楽だけが持つ魅力1 感性を引き出し、創造性を高める効果

以前からクラシック音楽は「ヒーリング効果がある」とか、「お腹の赤ちゃんが子守唄のように聴いている」とかいろいろな噂があたかも本当のように伝えられてきました。 でも何の根拠があってそんなことが言われているのか? 不思議に思われる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか……。 そこで、今回はベートーヴェンやモーツァルト、ショパンのように評価が確立した作曲家たちが残した作品。つまり、「クラシック音楽だけ […]

  • 2019年6月21日

叡智の眼が光る・巨匠晩年の大傑作 レンブラント「ユダヤの花嫁(イサクとリベカ)」

くぎづけになる絵   レンブラントの晩年の作品は、どれも画家の深い息吹が伝わってきて絵にくぎづけになってしまいます。 「ユダヤの花嫁」はその傑作群の中でもひときわ高い境地にある作品と言っていいでしょう。 これほどの作品になると画集や画像を見ただけで、どこまで原画の素晴らしさに迫れるか甚だ疑問ですが、その魅力について少しお話しできればと思います。   とにかく普通の肖像画ではあり […]

  • 2019年6月19日

スマホが便利だと思う瞬間! 10年間使い続けて実感する本当に便利なアプリと機能とは? 

  皆さんはスマートフォンをお使いでしょうか? 10年前は少数だったスマートフォン利用者が、今では持っていない人を探すのが難しい状況になってまいりました。 時代の移り変わりを実感する現象ですね……。ところで皆さんはスマホのどういうところに満足していますか? 今回は私が10年間スマホを使って便利だと実感したアプリや機能をご紹介したいと思います!   ひらめきとアイディアを瞬時に記 […]

  • 2019年6月16日

オラトリオの魅力とは? 音楽のあらゆる要素をこれ以上ないくらい感動的に表現するジャンル

[aside type=”normal”]オラトリオという言葉は音楽ジャンルとして意外によく耳にします。 でもオペラほどメジャーではないし、はたしてオラトリオにどんな魅力があるのだろうか?と感じているかたもいらっしゃることと思います。 今回はオラトリオの魅力と特徴について考えていきたいと思います。[/aside] 神聖な想いを音楽に託す 「オラトリオ」と聞くと皆さんはどのよ […]

  • 2019年6月12日

身を引くことは優しさであり、悲劇の始まりだった ヴェルディ「椿姫」

  あらすじ パリの社交界を虜にする高級娼ヴィオレッタは、ある日の宴で青年アルフレードからプロポーズされる。ヴィオレッタはその告白を受け入れ、社交界を離れ幸せな日々を送るようになる。 しかし娘の縁談に影響すると憂慮したアルフレードの父ジェロモンが、ヴィオレッタを訪ねて「結婚を取り下げてほしい」と頼み込む。 やむなくその忠告を受け入れたヴィオレッタは傷心の思いでアルフレードに別れの手紙を書 […]

  • 2019年6月10日

今日から出来る足腰強化法1 階段を歩く

人の身体は足腰から弱り始めると言います。 それが病気や怪我の原因につながることも少なくありません。 でも毎日忙しくて運動する時間がないという方も結構たくさんいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は気軽にできて運動効果抜群という「階段の上り下り」についてご紹介していきたいと思います。これで明日から生活が一変するかも……。   エレベーターやエスカレーターに頼らない   東京・渋 […]

  • 2019年6月5日

光と風が美しいハーモニーを奏でる モネ「日傘の女・左向き(1886年)」

心揺さぶる瞬間を絵に表現 これはモネが、公私ともに充実していた時期に描かれた絵です。 モネは日傘をさした女性のシリーズを何枚も絵に留めていますね。このようなシチュエーションをよほど気にいっていたらしく、いずれも生き生きとした作品になっているのです。 その中でも「日傘の女・左向き」は、モネのインスピレーションや技法の面白さが結実した傑作中の傑作と言えるでしょう。 晴天で風が気持ちよい日なのでしょうね […]

  • 2019年6月3日

自然に湧き上がり、心に溶けこむ音楽 モーツァルト ピアノ協奏曲第15番K.450(1784)

モーツァルトを代弁するピアノ モーツァルトはピアノに大変な愛着を持っていました。 当然ピアノの音色が心にも身体にも深く染み込んでいて、おそらく即興で作曲するときもピアノがモーツァルトの心をストレートに代弁していたのかもしれません。 中期のピアノ協奏曲の第15番K450もそんなモーツァルトの素直な心境があふれる傑作です。 なんと言ってもピアノの音色そのものに、モーツァルトの心の動きが現れているのです […]