笑顔と笑いは本質的に違う!? 笑みの根底にあるものとは?

笑顔と笑いは同義語ではない

「あの人の笑顔は最高だね!」

こんなふうに言われたことはありますか?

もしそう言われたなら、それは大いに喜んでいいでしょう!

笑顔は無条件で相手に安心感を与えます。そして人の心を潤いで満たし、包み込んでくれるのです。

美しい笑顔はどんな丁寧な挨拶よりも相手の心を元気づけてくれる太陽のようだし、温かな陽射しのようなものなのです。なぜなら、笑顔はその人の心の表れ、その人の本質だからなのです。

口先だけなら、話術のテクニックで丁寧にかつ巧妙に説き伏せることができるかもしれません……。

しかし笑顔はダメですね。決して取りつくろうことはできません。

時々、「笑顔」と「笑い」を混同して考える方がいます。でも本質的にこの2つには決定的な違いがあります。

笑顔が最強な理由

 

「目は口ほどにものを言う」といいますね。でも目や顔の表情、雰囲気というものは、ひとこと話すよりもずっとその人自身を物語っているのです。

「人を顔で判断してはいけない」といいますが、残念ながら人相で言うように、顔には人柄がすべて表れてしまいます。

目の輝き、表情……、それはすべてその人が醸し出す雰囲気です。もっと言うならば「笑顔」は相手に心を開くという自然な意思表示なのです。

笑顔はあらゆるコミュニケーションの中でも、最も場をなごませ、人に安心感を与え、マイナスイメージも払拭する最強のパワーを持っています。

だから、打算的な作り笑顔はすぐに見抜かれてしまいますし、笑顔をつくってるつもりでも「目が笑ってない…」という恐ろしい事態も発生してしまうのです。

笑いは時と場合によりけり

 

笑顔が醸し出す無条件の好感度、印象の良さに比べると、笑いは時と場合により、歓迎される場合とそうでない場合とにハッキリ分けられます。

笑顔が自然に湧き上がる心の想いの表れが多いのに対して、笑いは一時的な感情に左右されることが多いのもその理由でしょう。

歓迎される例としては、講演会やイベントでの話や、式典の挨拶などでの参加者からのタイムリーな笑いです。

これは場を大いに盛り上げたり、話し手を勇気づけますので、大いに歓迎されるのです。

逆にひんしゅくを受けるのは場違いな薄気味悪い笑いです。また笑い声の品性のなさもそうですね……。

笑顔が相手との関係でより輝きを放つのと比べると大きな差がありますね……。

笑顔と笑いの比較

笑顔と笑いの違い

クリックで拡大

 

「笑顔」と「笑い」を簡単な図にまとめると、上のようになります。

「笑顔」が相手との関係で成り立っているのに比べ、「笑い」は主に自分の中で完結している部分が多いことが分かりますね。

ですから「笑顔」が概ね好印象なのと比べると、「笑い」は場や状況、タイムリーかどうかによってまったく違う受けとり方をされる場合があるのです。

つまり、場を大いに盛り上げることがあるかと思えば、徹底的に相手を不快にさせることもあるのです。

「笑顔」が心の底から共感したり、身体全体から湧き上がるイメージが強いのに比べ、「笑い」は自分が楽しいから笑うという、その場限りの享楽や楽しさに身を任せることが多いようです。

笑顔は信頼の絆を深める

 

笑顔は磁石のような効果があります。美しい笑顔の人のところには、「来るな」と言っても、どんどん人が寄せ付けられるように集まってくるのです。

笑顔か、憮然とした表情のどちらがいいのかと言えば、それは言うまでもありません。

いつも眉間にシワを寄せていたり、気難しい顔をしていると、次第に人が離れていくのは間違いないでしょう。しかも心が疲れてきますし、健康へのダメージもはかりしれません。

つまり笑顔こそが殺伐とした日々の生活を豊かにし、人と人の心をつなぐ架け橋になり得るのです!

理想的には笑顔に連動する笑いこそが、場を大いになごませ、明るくし、ひいては信頼の絆を強固にすると思って間違いないでしょう!

 

自然な笑顔をつくるには

では「美しい笑顔」、「素敵な笑顔」、「自然な笑顔」を獲得するにはどうしたらいいのでしょう? 皆さんが想像されるようにそれは簡単ではなく、一朝一夕にできるものではありまん。

でも美しい笑顔を獲得できたとき、日々の生活は間違いなく良い方向に大きく転換することでしょう。ここでは笑顔を獲得するために最低限おさえておきたいポイントをまとめてみました。

ネガティブな考え方を改める

自然な笑顔をつくるには、まずマイナス思考やネガティブな考え方を改めなければなりません。

さまざまな事に不満を募らせたり、恨みつらみを持つのも絶対に良くないです……。

こういう想いを心に抱いていると、前述したように笑ってるけれど目が笑ってないという事になってしまうのです。

素直な気持ちを持つ

人に不信感を持つと、その想いからなかなか抜け出せなくなります。

また相手に対して素直な気持ちで向き合うことができなくなるときは要注意です。これが積もり積もると人間不信に陥ったり、鬱になってしまう恐れもあります。

まずは相手に対する不信感や猜疑心を解消しましょう。疑いの想いを持って人と接すると心が痛むものです。あなたの心のモヤモヤを解消するためにも、時には相手としっかりと本音で話し合うことも必要です。

本音で話し合うことで誤解が解けたり、相手への偏見がなくなり、心が軽くなったりするのです。

 

些細なことに感謝する

感謝する気持ちを持つことはとても大切なことです。

人間社会は日々、人とのやりとりや関係の中で成り立っています。

ともすれば、あたりまえだと思うことが、実はそれぞれの大変な努力や様々な気づかいで成り立っていることがよくあるものです。

ちょっとしたことに有り難みを感じ、感謝できるようになれば、毎日の生活にゆとりや潤いが出てきます。しかも、感謝できる気持ちを持てば持つほどに日々の生活は楽しくなってくることでしょう……。

感謝の想いが充満し、それがあたりまえになってくると、きっと柔和で優しい表情に変化しているに違いありません。

 

感性を磨く

感性を磨くことも、自然な笑顔を獲得することにつながります。

それはなぜなのでしょうか…。

人の気持ちを理解したり、思いを汲み取るということは感性を磨くことに起因します。

様々な体験をし、多くの失敗や苦労を重ねる中で、心の成長や気づき、発見が自然と身体に染みこんでいくのです。

感性が深まると、ものの見方や感じ方も大きく変わります。それにつれて表情も笑顔もごく自然に身につくようになるでしょう……。

関連記事

皆さんは「感性」という言葉を最近よくお聞きにならないでしょうか? 「感性が豊か」というように、一般的には物事を心に深く感じとるという意味で使われます。 以前の投稿で、「感性とはとても奥が深く、生きる上で何よりも大切で身につけるべ[…]

最新情報をチェックしよう!