CATEGORY

アートエッセイ

  • 2019年2月20日

しなやかで聴きごたえ充分のベートーヴェン! カルロス・クライバー「ベートーヴェン交響曲第7番」

ベートーヴェンの中期の傑作 ベートーヴェンの交響曲はとっつきにくいと思われてます。確かに演奏は難しいし、曲の本質を汲み取るのが大変なのも事実でしょう。 しかし、聴けば聴くほどにベートーヴェンの深い着想やインスピレーションには唸るしかないし、ただただ驚かされるばかりです。 そして全曲を聴き終わると、たとえようのない、大きな何かに包み込まれたような感覚が残るのもベートーヴェン独特の魅力なのです。 また […]

  • 2019年1月22日

神秘のベールを剥いだモーツァルト「レクイエム」 新時代の名演奏、アントニー・ウォーカー盤

エピソードだけがひとり歩きする現実 モーツァルトのレクイエムは彼が死の直前まで取り組んだ最後の傑作(後半の部分は弟子のジュースマイヤーが補筆完成)であると言われてきました。 しかし、謎の人物から作曲依頼を受けたことやモーツァルトの死期が迫っていたことが、「影があり、死を匂わせる作品」としてミステリアスなイメージが定着してしまったのも事実です。   また1984年に公開されてアカデミー賞8 […]