ストレスは生きている限り、何らかのかたちで少しずつ蓄積されるもの。
ストレスが心身に及ぼす影響は深刻で、ストレスが大きすぎると大病を患うこともしばしばです。
ストレスに向き合いながらも、溜め込まないようにするにはどうしたらいいのでしょうか…。今回はストレスをやわらげる7つの方法について考えていきます。
時間を忘れる趣味を持つ
私たちは日々、時間に追われています。
時間に追われること自体は、さほど苦痛ではないでしょう。
でも、ストレスは日々のルールや約束事を守ったり、実行することから発生する場合も少なくありません。日々、同じことを秩序立てて行うことは意外に集中力を必要とするし、ストレスを溜め込んでいくものです。
これを避ける方法としては、時間を忘れるほどに夢中になれる何かを持つことですね。
食べ歩きでもいいし、カフェ巡り、spa三昧、フラワーアレンジメント、何でもいいのです!
とにかく自分の気持ちを高め、時間を忘れて夢中になれるものだったら何でもいいのです。
心おきなく夢中になれる事を持つのは日々の生活の励みになりますし、創造性を高め、心の状態をリセットすることにもつながります。
気持ちが落ち着く空間を持つ
誰にも干渉されず邪魔されない、自分だけの特別な空間を持つことは大切です。
人は日々の人間関係で必要以上に気を使ったり、プレッシャーを感じたりして、相当なエネルギーを消耗しているのです。
極端にいえば、日常のストレスの大半は人間関係絡みと言っても過言ではありません。
それはどんなに仲の良い友人といる時でも変わりないのです。
誰でも一人になって自分を見つめる時間、自分の気持ちに素直になる瞬間、気持ちを解く時間が必要なのです。
出来れば毎日数十分でもいいですし、難しければ週に数時間でもいいです。気持ちを落ち着けられる空間やリセットできる場所で、自分自身を見つめていきたいものです。
笑顔になる瞬間を増やす
人は苦しい時、辛いとき……、どうしても苦しそうな表情をしてしまいます。
それはある意味、仕方がないことなのですが、苦しい時に苦しい顔をしていると次第に人は周りから去っていきます。
苦しく辛くても笑顔をつくる努力をしてみませんか? 最初はぎこちない笑顔かもしれません。笑顔をつくれない時だってあるかもしれません。「そんなことして何になる!」とおっしゃる方も少なくないでしょう。
でも笑顔は次第にその人に幸福をもたらしてくれます。なぜなら笑顔をふりまく人のところには自然と人が集まるようになるからです。
また、笑顔の力で心が軽くなることもよくあることです。気持ちが自然と前向きになるからです。
笑顔は決して上辺だけのものではありません。美しい笑顔は心と心を結びつける潤滑油になっていくのです。
人の役に立つことをする
皆さんが生活の中で、胸のつかえがおりたり、「やって良かった」と思うのはどのような時でしょうか。
自分の願いが叶ったり、目標を達成した時もそうでしょう……。しかし、一番うれしいのは、人の役に立つことができた時ではないでしょうか?
とかく、「人の役に立つこと」と言うと、ボランティアばかりが頭に浮かんでしまいます……。
でも、決して難しく考える必要はありません。
「相手の気持ちに立つ……」それはすなわち、「人の気持ちを汲んであげる」という美しく貴い行為なのです。
「相手の喜ぶ顔が見たい」という気持ちは、少なからず人の役に立ちたいという気持ちの現れなのです。
これは接客業やサービス業に携わる方々や、人とかかわることにも通じます。
もし自分が相手の立場だったら、「何をしてほしいのか、何をしたら喜んでくれるのだろうか…」ということを考えてみましょう。
相手に自分の行動や伝えたいメッセージが歪みなく伝わると、疲れやモヤモヤはなぜか消え去ってしまいます…。
「人の役に立つ」ということは相手との円満な関係を築いたり、喜ばれるだけでなく、自分自身の気持ちを高め、整理してくれるものでもあるのです。
すべての出来事をプラスにとらえる
日々の生活は良いこともあれば。腑に落ちないこともたくさんあります。ですから出来事を「プラスにとらえる」ということは、考え方の問題なのです。
ストレスを感じる時は、当然のことながら心にゆとりがなくなっています。
発想や考え方も悲観的になっていますから、
それではどのようにすればいいのでしょうか?
プラス思考と言っても、何も「正反対のことを考えましょう」ということでは
たとえば、階段から足を踏み外して怪我をしたとしましょう。その時にどう思うかがとても大切なのです……。
「痛い痛い!この階段なんでこんなに急なの!」とか、「何で歩いてるときに話しかけるんだ」のように起こった災難に対する苛立ちが出てくるのは仕方ありません。
でも、この苛立ちは最初の数分間にとどめなければなりません。苛立ちが続くと、ますますモヤモヤが増大しストレスになってしまいます。
それをプラスにとらえることで、ストレスは確実に軽減し、次につながるようになるのです。
「階段を歩くときは慎重に歩かないといけない」とか、「よそ見は絶対ダメだ」などのように冷静に客観的にとらえる事が出来ればシメタものですね!
辛さや痛みを実感したことで、それから学んだり、教訓としてとらえたり、発展的にとらえられればモヤモヤは自然となくなりますし、気持ちのリセットが出来るようになるのです。
新しいことに挑戦する
毎日、ほぼ変わりばえのない日常を過ごしていると、人は心身に異常を感じるようになります。
それほど人間にとってマンネリや変化がないということは大変な事なのです。
新しいことを始めると、いい意味で気持ちが切り替わります。
仮に新しいことに挑戦して、うまくいかなかったとしても、それはそれでいいのではないでしょうか!
考えてばかりで行動に踏み切らないのと、実際にやってみるのとでは大きな違いです!
段々と軌道に乗ってくると、それが起点となって生活にハリが出てきますし、相乗効果でさまざまなアイディアが浮かんできたりするものです。
新鮮な刺激こそ、意欲やモチベーションの源となるのです。
仕事関係以外の人間関係を作る
人はいつも誰かとつながりたい、気持ちを共有したいという欲求があります。
それが昨今のSNS文化を盛り上げている要因ともいえるでしょう。
つまり、自分の気持ちを理解し、受けとめてくれる心の友をいつも探し求めているということなのです。
職場というのは、仕事を基本にした人間関係ですから、なかなか本音を言いにくく、ましてや自分の事情を理解してもらうというのは意外に難しいものです。
最近はさまざまなイベントやワークショップ、朝活などのコミュニティを通じてかけがえのない心の友が出来たり、異業種の人たちをつなげる橋渡しになることも多いようです。
勇気を出して、このようなコミュニティに積極的に参加することも悪くないでしょう。また、自分の新たな一面に気がつくきっかけになるかもしれませんね。