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協奏曲

  • 2021年10月13日

腕が鳴る! 圧倒的な演奏効果が際立つ・ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」

ライブこそ真価が発揮される協奏曲 Embed from Getty Images ジャナンドレア・ノセダ率いるジュリアード管弦楽団とラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番ニ短調」を共演するコルトン・ペルティエ(Photo by Hiroyuki Ito/Getty Images) 皆さんは期待に胸を弾ませて行った演奏会で、イマイチ音楽の良さを感知できずに終わってしまったとか、もどかしい思いをしながら聴 […]

  • 2021年7月7日

生命を削るメッセージが胸に突き刺さる!ベルク「ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)」

20世紀の混沌と不安を象徴した作品 世に多くの作品あれど、これほど独特の情念と強いメッセージ性を持った作品は少ないでしょう。 この協奏曲を一般的な協奏曲によくある華麗で上品なイメージを想定して聴くと、とんでもない違和感を覚えるかもしれません。 ベルクのヴァイオリン協奏曲は20世紀の混沌と不安の時代的な要素を色濃く反映させながら、魂の浄化に至るまでの過程を表現した極めて訴えかける力の強い傑作です! […]

  • 2021年2月27日

無邪気な微笑みと人知れぬ涙と…。 モーツァルト『ピアノ協奏曲第12番』

モーツァルトの音楽は良質な絵本のよう   絵本はいつの時代も、大人が子どもに絵を見せながら読み聞かせるものとして親しまれてきました。幼い子どもたちの感性、創造性を育み、さまざまな教訓を自然に無理なく吸収できるものとして愛されてきたのです。 ところが今、絵本は大人も読んで感動したり、その楽しさを味わうものヘと変化してきています。 これはどういうことなのでしょうか……。冷静に考えると、絵本の […]

  • 2019年6月28日

失意の中で誕生した郷愁の香り漂う傑作!ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番

長い失意から抜け出した作品 芸術家は誰もが多かれ少なかれ、繊細でナイーブです。 どんなに力強い交響曲や壮大なスケールのオペラを作曲した人であっても、その本質はとても傷つきやすいし、デリケートなのです。 特に才能に溢れた作曲家であればあるほど、デリケートな感性の持ち主だったり、強い自尊心を持っている場合が多いですから、ひとたび心のバランスが崩れると修復が大変なのです。   19世紀から20 […]