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2019年8月

  • 2019年8月30日

「甘える」と「甘え」は決定的に違う! 自分の気持ちに素直になる「甘える」

誤解されている「甘え」   現在、日本で一番誤解されている言葉の一つに「甘え」があります。 この言葉を聞くと、ほとんどの人が顔をしかめることでしょう。 なぜなら「甘え」はずるいという認識が根強くあるからです。 欧米では「甘え」について、どのような、認識があるのかはわかりませんが、日本では明らかに毛嫌いされる傾向がありますね。 「甘え」は「ずるい」というイメージの他に、「中途半端」、「他人 […]

  • 2019年8月20日

人生の喜怒哀楽を壮大なスケールで凝縮させた風景画  ブリューゲル「雪中の狩人」 

  教科書に載っていた凄い絵 ブリューゲルが描いた「雪中の狩人」を初めて知ったのは中学の美術の教科書でした。 この絵が放つ独特のオーラや存在感は他に掲載されていた名画も霞んでしまうほどでした。それ以降、彼の存在は気になって仕方なく、一度見ると底なしの魅力にグイグイ引きこまれてしまうのです。 ブリューゲルは16世紀のベルギーの画家で、2017年に日本でも公開された「バベルの塔」などで有名な […]

  • 2019年8月14日

美術館・究極の楽しみかた② 鑑賞編

前回は美術館で絵を見るときの準備や心構えをお伝えしましたが、今回は美術館を見てまわるときのいくつかのポイントについて、思いつくままに書いていきたいと思います。 同じ絵画鑑賞でも見る目的が変わると、得られる効果も変わってきますので、せっかくの鑑賞なら有効な時間にしたいですよね……。 展覧会の構成を把握する まず最初におさえておきたいのが、見たい展覧会の出品傾向や構成をよく把握しておくことです。 あた […]

  • 2019年8月5日

クラシック音楽がもたらす効果と魅力とは?(2)

自分の視点が鑑賞を深める   一般的にクラシック音楽は大作曲家が残した作品や、その演奏を聴いて楽しむことですね。 受け身だと思われがちな音楽鑑賞ですが、場合によっては聴き手が創造の過程に加わっているような感覚を味わえることもあります。   たとえばモーツァルトの有名なセレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を聴いたとしましょう。そして、それが流麗でリズミカルな演奏だったと […]

  • 2019年8月1日

故郷への限りない愛情を驚くべき感性で描きあげる ジョン・コンスタブル 「乾草車」(1821年)

  夏の日の情景を心を込めて描く コンスタブルが画家として大きな転機を迎えるきっかけとなったのが、ロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されている「乾草車」(1821年)です。 この絵はコンスタブルの代表作としても名高く、自然のめくるめく変化や感動が大いなる共感とともに描かれているのです! 絵の題材となった故郷サフォークへ寄せる愛情、想いは半端ではありません…。 夏の日特有のムンムンした […]