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名画の世界

  • 2019年7月23日

穏やかで美しい自然の情景 コンスタブル「フラットフォードの製粉場」(1816-17)

  オリジナリティが出にくい風景画 自然をテーマに描く画家はたくさんいます。 でも風景画はジャンルとしては比較的とっつきやすい反面、独自性やオリジナリティが出しにくいカテゴリーでもあります。 つまり、同じ風景を描けば、同じテイストの絵になる可能性が充分あるということですね。 それを避けるためには、セザンヌやブラマンク、ユトリロのように独自的な画法を編み出したり、こだわりを持つしかありませ […]

  • 2019年7月1日

存在の本質にどこまでも迫る!  セザンヌ「リンゴとオレンジのある静物」(1895-1900)

  上手い絵と感動する絵は別物 絵を描くとき、モチーフ(描く対象物)の形や質感、陰影などに注意をはらって描き進めることは絵の基本で、美大受験時の王道といわれます。 いわゆる絵を描くときの基礎練習がデッサンから始まるといってもいいでしょう。 デッサンは思い込みではなく、正確に物を見る眼を養うことに重点を置いています。 つまり絵が上達するためにはしっかりデッサンを積み重ねて腕を磨く以外に方法 […]

  • 2019年6月21日

叡智の眼が光る・巨匠晩年の大傑作 レンブラント「ユダヤの花嫁(イサクとリベカ)」

くぎづけになる絵   レンブラントの晩年の作品は、どれも画家の深い息吹が伝わってきて絵にくぎづけになってしまいます。 「ユダヤの花嫁」はその傑作群の中でもひときわ高い境地にある作品と言っていいでしょう。 これほどの作品になると画集や画像を見ただけで、どこまで原画の素晴らしさに迫れるか甚だ疑問ですが、その魅力について少しお話しできればと思います。   とにかく普通の肖像画ではあり […]

  • 2019年6月5日

光と風が美しいハーモニーを奏でる モネ「日傘の女・左向き(1886年)」

心揺さぶる瞬間を絵に表現 これはモネが、公私ともに充実していた時期に描かれた絵です。 モネは日傘をさした女性のシリーズを何枚も絵に留めていますね。このようなシチュエーションをよほど気にいっていたらしく、いずれも生き生きとした作品になっているのです。 その中でも「日傘の女・左向き」は、モネのインスピレーションや技法の面白さが結実した傑作中の傑作と言えるでしょう。 晴天で風が気持ちよい日なのでしょうね […]

  • 2019年3月11日

哀しみの奥に潜む微笑 レンブラント『ヘンドリッキェの肖像(1654)』   

  引き込まれる肖像画 あれは1980年代後半のことでした。 都内でレンブラントやバロック絵画関連の展覧会が開催されていた時の事です。 私はそこで今も忘れられない絵との出会いをしました。 絵のタイトルは思い出せません。はっきりしているのはバロック絵画の巨匠、レンブラントによる老人の絵だということです……。 その絵を見ながら、他の絵はいつの間にか視界から消えていることに気がつきました。 も […]

  • 2019年2月6日

驚くべき造形感覚と色彩のハーモニー マティス「模様のある背景の装飾的人体」

技法の制約を超えた驚きの感性   マティスの絵を見るといつも思うのが、遊び心にあふれていながら絵の本質を鋭く突いていることですね。 この絵も抽象的で平面的な背景を背に、半立体的な女性の姿や静物が描かれているのです。 おそらく「うん……? この絵、何か変だぞ!?」と感じてしまう人も少なくないでしょう……。 でもこれがマティスの作戦だし、特徴なんです! あえて絵の基本技法を破ることで、生き生 […]

  • 2018年9月29日

美術館・究極の楽しみ方① 準備と心構え

休日やフリータイムに美術館に行ってみたいと思われる方は少なくないと思います。 特に見たい絵や気になる絵があるときは、知らず知らずに足が向いてしまうということもありますよね。しかし、実際行ってみたらあまりにも人が多くて、ゆっくり絵が見られなかったとか、疲れ果てて絵どころではなかったという話もよく聞きます。 それではどのような準備や心構えで行ったらいいのでしょうか。これまでの経験と反省から些細なことか […]