- 2020年10月28日
忘我の表情を浮かべる悲劇のヒロイン J・E・ミレー 『オフィーリア』
『ハムレット』のヒロイン センセーショナルで一度見たら忘れられない絵画ということでしばしば話題になるのが、ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」です。 彼はイギリス・ラファエル前派の代表的な画家として知られています。 そのミレーの作品の中でとびきりの傑作として有名なのがここに紹介する『オフィーリア』ですね。 おそらくミレーの名は知らなくても、この絵を知っている人は少なくないか […]
『ハムレット』のヒロイン センセーショナルで一度見たら忘れられない絵画ということでしばしば話題になるのが、ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」です。 彼はイギリス・ラファエル前派の代表的な画家として知られています。 そのミレーの作品の中でとびきりの傑作として有名なのがここに紹介する『オフィーリア』ですね。 おそらくミレーの名は知らなくても、この絵を知っている人は少なくないか […]
農業への喜びが垣間見える傑作 ミレーの「晩鐘」は、彼がバルビゾンに腰を据えて農民たちの連作を次々と発表した頃の代表作です。 「晩鐘」はもはや説明する必要のない絵ですね! 「落穂拾い」と並ぶミレーの代表作ですし、人気作としても有名です。 テーマは夕暮れの中で真摯に祈りを捧げる農民たちの姿を描いた、ごくありふれたものなのですが、画面からは何とも言えない懐かしさや郷愁、優しさが伝わってきます。 牧歌的な […]
20世紀を象徴する天才画家 ピカソは20世紀最大の天才画家であり奇才でした。 ピカソというと、誰もが「現代絵画の神様」のような例えをするのは何故なのでしょうか? 「描くこと」ばかりでなく、単純化すること、別の角度でモノを見ること、形を組み変えること、分解して組み立てること……。とにかく常識を常識としてはとらえず、「旺盛な好奇心」や、「再創造して手を加えること」でありとあらゆる美の可能 […]
宇宙の調和は抽象でなければ表現できない 絵から無くても困らないもの、無駄な要素をすべて取り除いていったとしたら……、最後はいったい何が残るのでしょうか…。 無謀とも思えるこのような試みを真剣に探求した人がいました。ピエト・モンドリアンです。 彼はアムステルダムの国立アカデミー卒業後にゴッホやスーラが描く点描画に強い共感を抱くようになります。このとき色彩の力を実感し、表現の可能性を探る […]
初めて批評家から絶賛された作品 画家という職業は本当に難しい職業です。 近代・現代を代表する大巨匠ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは存命中に売れた絵は数えるほどしかありませんでした。しかも経済的な困窮状態から抜け出すことができず、精神的な理解者にも恵まれないまま不遇のうちに世を去ります。 しかし、今やゴッホの絵は市場に出まわると驚くほどの高額で取り引きされますし、絵の価値は誰もが認めるものとなっていま […]
ドイツルネッサンスの巨人! ルネサンス期のドイツの巨匠デューラーは聖書の連作や神話をテーマにした絵を描いたスケールの大きい画家でした。 デューラーの凄さをあげるとすれば、画家としての類まれな表現力はもちろん、中世ドイツ特有の職人気質の強い潔癖な作風があげられるでしょう。 特に聖書版画シリーズの連作は時代が移り変わろうとも色褪せない人類の至宝ですね! 皆さんはデューラーといえば、どんな […]
抜群の洞察力、表現力 ドガはルネッサンスから古典派へと続く、正統的でアカデミックな画壇の系譜を受け継いだ数少ない実力画家の一人です。 持ち前のデッサンの腕前は比較する対象がいないくらい抜群でしたが、特に油彩よりもクロッキーやパステル画などのスピード感や観察力がものをいう描画において最高に適性を発揮した人と言えるでしょう。 さらに父が資産家で、パリのオペラ座(オペラやバレ […]
究極の点描画 スーラ作の「グランド・ジャット島の日曜日の午後」。 皆さんはこの絵をどこかでご覧になったことがあるのではないでしょうか?とにかく有名な絵ですね。 「グランド・ジャット」はスーラの一世一代の傑作であると同時に、様々な研究を積み重ねた結果たどり着いた作品だったのでした。 そして彼独自のオリジナル技法が大変な反響を呼んだ絵だったのです。 スーラは、印象派の画家たちが用いた「筆 […]
アカデミックな絵の典型? 19世紀フランスの画家ドミニク・アングル(1780-1867)は人が羨むようなデッサンの達人でした。 しかし彼は卓越したテクニックと画力の持ち主であったけれども、決して技術に溺れるような人ではなかったのです。 もちろんデッサンの技術を最大限に生かすけれども、必要であればいくらでも形を崩したり、表現の可能性を採り入れる等、進取の気性に富んだ画家だったのです。 この『ドーソン […]
日曜画家から始まったルソーの画歴 「眠るジプシー女」。 皆さんはこの絵をどこかで目にした事があるのではないでしょうか? おそらく中学か、高校あたりの美術の教科書にはこの絵が掲載されていますね……。「ちょっと不思議な絵柄が気になって仕方がなかった…」という方もいらっしゃることでしょう。 静まった夜の砂漠で、深い眠りに就いている女性にライオンが近づいているという光景なのですが、これが何とも不思議なんで […]