オペラは身近になった! 気軽に楽しめる7つの観劇スタイル

「オペラはやっぱり生公演が一番!」

確かに絢爛豪華たる衣装や舞台、あらゆる贅の限りを尽くしたオペラは、直接肉眼で見て聴いてこそ大きな感動があります。

かつてオペラは、セレブが社交の場として利用した時代もありました。

しかし時代が移り変わり、今やインターネットが情報交換の主流となりつつあるこの時代、オペラの公演のあり方や集客方法も大きく変わりました。

そこで今回は初心者の方のために、気軽にオペラに接する方法をざっとまとめてみました!

何かのきっかけになったり、参考にしていたければ幸いです。

 

①METライブビューイング

映画館で楽しむオペラ鑑賞

現在、生のオペラ公演は別として、METライブビューイングほど音響、画質、臨場感のすべてにバランスがとれ、満足感の高い観劇スタイルはないでしょう! 

コストパフォーマンスも高く、気軽に楽しめるとしたらこれ一択しかないと言っていいかもしれません。

世界三大歌劇場の1つ、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の最新シーズン・オペラを上映からわずか数週間後に、映画館でしかも日本語字幕付きで楽しめるのがいいですね。

ライブビューイングと言うだけあって、公演とほぼ同じタイムスケジュールで進められます。

何と言っても、5.1chサラウンドの音響と、10台以上のカメラを駆使したダイナミックなライブ撮影が魅力で、オペラの魅力を余すことなく堪能できます。

 

②東京文化会館・音楽資料室

 

概要

東京文化会館・音楽資料室は東京文化会館4階にある音楽専門の図書館です。

クラシック音楽を中心とした図書、雑誌、楽譜、視聴覚資料のほか、東京文化会館で行われた公演のプログラムを所蔵しています。中学生以上の方はどなたでも無料で閲覧・視聴することができます。

13万と言われる豊富な音源資料はおそらく日本随一でしょう。

入室許可証を提示さえすれば、入室時間内であればいつでも入って楽しむことができるのがいいですね。

新譜も適宜、入っていて膨大な音源資料を楽しめます。

音源資料は約73,000枚(うちLP 39,000枚、CD 34,000枚)、映像資料は約4,200枚(うちLD・VHD 1,800枚、DVD 2,400枚)です。

上野公園の入り口に位置していることもあって、博物館や動物園の帰りに立ち寄れるのもうれしい限りです。

利用方法・利用時間

①まずは、身分証明書を持参して、受付で入室許可証を発行してもらいます。

②館内の音楽リストを確認して、聴きたいCDやLP、DVDなどを貸し出し用紙に記入します。

③該当するメディアを出していただき、指定された机で視聴することができます。

●視聴・閲覧
火曜〜金曜   11:30~18:30
土・日・祝日  11:30~17:00
●コピー
火曜〜金曜   11:30~17:30
土・日・祝日  11:30~16:00
●休室日 毎週月曜日

③NHK BS放送の予約録画

NHK BSでも多くのクラシック番組が放送されています。特に「プレミアムシアター」のオペラ、バレエは充実していますね。

ハイビジョンで字幕つきなので、当然映像は綺麗です。HDやブルーレイディスクに録画して後から見たり、コレクションとして保存するのもいいかもしれません。

プレミアムシアター

NHK BSプレミアム、 毎週月曜の午前0時(日曜深夜)(第1週をのぞく)から放送中です。

クラシック音楽の選りすぐりの公演が楽しめる4時間の大型番組です。
(放送時間は変更になる場合があります。)

放送予定 http://www4.nhk.or.jp/premium/

クラシック倶楽部

NHK BSプレミアム、 毎週月曜~金曜 午前5時放送。

国内外の一流演奏家のリサイタルを、豊富なラインナップでお送りします。

放送予定 http://www4.nhk.or.jp/c-club/

④日本発のオペラ団体

 

二期会

東京二期会オペラ劇場サイト

http://www.nikikai.net/

1952年に結成された声楽家団体「二期会」を出発点に、現在もオペラと声楽全般にわたる公演活動を行っています。

 

藤原歌劇・日本オペラ振興会

 

https://www.jof.or.jp/

藤原義江を中心とする日本の代表的な歌手たちとスタッフによって1934年に発足したのが藤原歌劇団です。以来、日本オペラ界の向上・発展に大きく寄与してきました。

 

⑤ライブストリーミングの視聴

最近、METライブビューイングに触発されるように、ヨーロッパ各地のオペラハウスが様々な形でオンライン配信を始めています。

上記のサービスに比べると、言語、通信環境、視聴決裁のシステム等、問題がないわけではありませんが、関心のある方は一度覗いてみてもいいかもしれません。

バイエルン国立歌劇場

 

 

ドイツの歴史と伝統を誇る歌劇場です。ワルター、クナッパーツブッシュ、カルロス・クライバーらが指揮者として任命されたことでも有名です。

https://www.staatsoper.de/en/index.html

ウイーン国立歌劇場

世界的に有名なウィーンフィルハーモニーの母体となる歌劇場。モーツァルトをはじめ、イタリアオペラの公演も数多くこなしています。

https://www.staatsoperlive.com/ja/

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⑥動画サイトと音楽配信サービス

Youtubeではさまざまな種類のオペラの動画がアップロードされているのはご承知のことでしょう。ここ10年の間で音楽に触れ、知るきっかけを最大限に提供しているのはこのような動画サイトだと言っても過言ではありません。

2015年あたりからは、急速にApple MusicGoogle play musicNaxos music librarySpotifyなどの音楽配信サービスが、音楽シーンを変え、音楽シーンの主流を占めるようになってまいりました。

各アプリの検索フォームから聴きたい楽曲の検索をかけると、聴ける候補がズラリと並んで、様々な音楽を次々に楽しめるというのは本当に画期的としかいいようがありません。



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