LINE、Facebook、XにInstagram……。今やSNSは私たちの生活になくてはならないものになりました。
その便利さには誰もが一目置くものの、使い方を間違えると、取り返しのつかない危険を孕んでるのもSNSの特徴です。
ここではSNSのメリット、デメリットの主なものについて考えてみます。
メリット
手軽にコミュニケーション
ちょっと前までは簡単な連絡をとる場合はメールの送受信が一般的でした。
しかし今の時代、仕事なら別ですが、メールで連絡をとりあっているという話はあまり聞いたことがありません。テンプレートに件名を入れる手間が面倒くさかったり、タイムラグが出てくるのがどうにもたまらないのですよね……。
LINEであれば、友だちに電話をするような感覚でトークのやりとりができますし、X(旧Twitter)であれば想いついたことを即座につぶやくことができます。
SNSの最大のメリットは手軽で簡単、目の前に相手がいるような感覚でやりとりができることでしょう!
交流の場を拡げられる
FacebookなどのSNSアプリは、友だちや気になる人たちといつもつながって、近況を共有し合う「コミュニティ型の会員制サービス」として開始されました。
これはSNSに共通する最大のメリットとして挙げられるポイントでしょう。
SNSがあれば、普段連絡がとりにくい友人や知人とあたりまえのように気軽に連絡を取り合うことができます。
物理的距離も関係なく、たとえ海外に移住したとしても、相手と問題なくやりとりができるのは大きなメリットです。
またイベントへの招待も、SNSなら簡単で自然な案内が可能で敷居も低いですね。SNSで知り合った友だちを通じて交流の場を拡げることも魅力の一つですね。
写真・データの共有がカンタン!
写真の共有も実に簡単ですね!
旅行のようすや、お食事会のようす、日常の一コマを写真に撮って簡単に公開できるのもSNSの魅力の一つです。
どうしてもすぐに送らなければならないPDFなどのデータがある場合は、メールで送信するよりもずっと手軽で簡単です。
写真の共有に特化したInstagramであれば、さまざまなアイテム、食べ物、旅先の写真などを投稿しながら自分の個性をアピールできますね。
災害時の情報発信、受信に役立つ
災害時の情報発信にSNSほど役に立つものはありません。
2011年の東日本大震災の時に、当時のTwitter(現X)にはテレビや多くのメディア、公共機関がカバーしきれない避難所の情報、必要な物資、近隣の状況についてリアルタイムで情報提供がありました。また、被災地では電話がつながりにくい状況が続いたため、SNSで情報発信や安否の確認が行われ話題となりました。
あれから9年、SNSの災害時の存在感は増すばかりです。多くのユーザーが多種多様な有益な情報を寄せることによって、「今どうしたらいいのか」という一刻の猶予も許さないような状況に大いに力になるのです。
首都圏の交通機関を例にとれば。電車が積雪で止まっていて自宅で待機している時に、「○○線の運転再開しましたよ」などのうれしい投稿を寄せてくださるユーザーさんもいらっしゃいます……。
このときほどSNSの有り難さを感じることはありませんね。
今さら言うまでもなく、デジタル化は年を追うごとに私たちの生活に着実に浸透しています。1970年代あたりによく議論されたテ…
デメリット
デマに踊らされやすい
SNSではデマも要注意です。
非常時にデマが拡散されると厄介です。人々の生活に支障をきたすだけでなく、生命に関わる大問題に発展することも有り得るのです。
非常時の情報は何より重要です。そんな時に手軽だからということで、デマを軽い気持ちで投稿すると、とりかえしがつかないことになってしまいます。
たった数行の投稿だったとしても、情報操作をした罪はとてつもなく重いと言っていいでしょう。人々を不安に陥れ、社会の混乱を引き起こした代償ははかりしれません。
友人や知人の投稿を鵜呑みにして安易に拡散しないことも大切です。
特に非常時や大災害時は、デマが広がりやすいので要注意です。
信頼できる投稿なのかどうか、出どころをしっかり吟味して、信頼できる場合のみ拡散するように心がけるべきでしょう。
個人情報が漏洩する恐れがある
SNSは手軽であるために情報漏洩もしやすいというリスクを抱えています。
たとえば企業秘密を悪気もなく投稿することです。おそらくメールの送信だったら、そのようにすることはまずないのでしょう。
しかし、SNSの性格上気軽な想いで投稿してしまうのでしょうね……。特にXのような匿名性を売りにしているSNSはその傾向が強いと言えます。あるいは自分が誰も知らない情報を掴んだという特別感や余計なお節介がそうさせるのかもしれません。
SNSのプロフィールも個人が特定されやすい情報の掲載は避けるべきでしょう。
そのほか、日々の出来事や行動ルートなどは、GPS機能との連携が高度に組み込まれた現在、恐ろしいくらいに行動範囲があからさまになってしまいます。思わぬ犯罪のターゲットにされないように、個人情報の特定につながるような投稿は慎むべきでしょう。
個人攻撃のターゲットになりやすい
最も大きな問題の一つがこれでしょう。
容貌や、性的指向、発言、思想、政治的な理由などのさまざまなことを理由に、個人攻撃のターゲットにされるケースが後を絶ちません。
誹謗、中傷のターゲットにされると、それがネットで大炎上し、火に油を注ぐような状態になってしまうことがよくあります。
SNSは顔が見えないという理由で、悪意に満ちた発言がなされることは本当に憂慮すべきことで寸ね……。
SNSの弊害を避けるには?
公共の場であることの認識
便利=万全・万能とはいかないのが世の常です。
手軽で便利であることが、ともすれば何をしても許されるだろうという間違った認識を引き起こしてしまう要因かもしれません。むしろ便利であることはハイリスクであることも肝に銘じるべきでしょう。
前述のように社外秘情報をSNSに投稿するということは、社会人としての自覚を著しく欠いた行為ですし、公私混同も甚だしいと言わざるを得ません。
SNSの向こう側には自分が知る特定の相手だけではなく、ありとあらゆる不特定多数の人が存在することも忘れてはなりません。
良識ある投稿を心がける
言葉には恐ろしいほど人柄が表れるものです。ときおりTwitterの掲示板を眺めたりしますが、目を覆いたくなるほど人を中傷、罵倒している投稿に出くわすことがあります。
何度も言うようですが、一度投稿した事実は取り消せません。特定の個人を罵倒した投稿は相手の心を深く傷つけるだけでなく、言葉による暴力と同じです。
特に掲示板などに投稿する場合は、自分の湧き上がる感情を文章にぶつけるのはとても危険です。人を攻撃する投稿は負のエネルギーが充満し、書き込んだ人も見る人も精神衛生上よくありません。不要な投稿は絶対に避けましょう!
もしどうしても投稿する場合は、相手の立場を充分わきまえ、誰が読んでも不快にならない言葉を選んで投稿しましょう。
やはり投稿の基本は、相手へ敬意を払い、時に感謝の想いを綴り、励まし、共感することでしょう!
そうすることでSNS でも次第に深い交流ができるようになります。「親しき仲にも礼儀あり」とは昔からよく使われることわざですが、SNSの交流にも同じことが言えます。
SNSに振りまわされないこと
「メッセージやコメントをもらったら、すぐに返さなければならない」。
時にはSNS のメリットであるはずの、リアルタイムでの交流が逆に億劫になってしまうことがあります。
そんな気持ちが長く続くと強迫観念となり、生活に支障が出てくることさえあります。
自分の意志とは関係なく、SNS に振りまわされる状態というのは決してよくありません。生活に影響が出てきたり、精神的な負担が多いときはSNS からしばらく離れることも必要です。
絶対に無理をしてはいけません。あなたが楽しくできるペースで適宣適宜使っていけばいいだけなのですから……。
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