「掃除はやらないといけないんだけど億劫だなぁ…」「掃除をしても綺麗になるかどうかわからない」
掃除を躊躇してしまう人は少なくないですよね。
それは、おそらく掃除をやり終わったあとの達成感や喜びをあまり味わったことがないからでしょう。
でもちょっとやり方を変えたり、意識を転換するだけで掃除は驚くほど至福の時間になったりします。面倒くさがらずに今日からチャレンジしてみましょう!
これまでの課題がくっきりと見えてくるのはもちろん、意外な生活の発見があったり、掃除の楽しさにはまってしまうかもしれませんよ。
片付くイメージを思い描く
まず大切なのが何のために掃除をするのかということですね。
もっといえば、掃除をしてどうしたいのかをイメージすることが大切になります。
何でもそうですが、なりたいイメージを思い描くことは絶対に必要ですし、どういう目的で何をしたいのかが明確にならないとモチベーションがあがりません。せっかくやっても効果が半減してしまいます。
おそらく必要に迫られて闇雲にやっても長続きはしないでしょう。
たいてい掃除をするのは気持ちを切り替えるためとか、生活をしやすくするためとか、いろいろ考えられますが、もっと踏み込んでみてもいいでしょう。
たとえば掃除をしたらどのようなメリットがあるのか、今の生活がどのように変わるのかなどを具体的にイメージ化することが必要なのです。
片付いたイメージが明確であればあるほど、それが実現したときの達成感、充実感はより大きなものになるのです。
無理をしない
掃除をするときに何よりも大切なことは決して無理をしないことです。
いざ「掃除をしよう!」と意気込んで始めてみたものの、途中で諦めてしまうのはなぜなのでしょうか?
原因はいくつか考えられますが、まず言えるのは、自分のペースでできるレベルを超えて一気にやろうとすることですね。
一度無理をしたばっかりに、思った以上に疲れてしまうと、もうあとが続きません……。また無理をして腰を痛めてしまったり、具合が悪くなってしまったら掃除をした意味がありません。
掃除が苦行にならないように、自分の体調や現場の状況を考慮しながら、無理なくできるペースや範囲をあらかじめ決めてとりかかるのがいいでしょう。
身体を動かし、心地よい疲れを感じながら、着実にきれいになるからこそ掃除をする醍醐味があるのです。
時間をかけない
いざ「掃除をしよう」と意気込んでやってはみたものの、途中で挫折してしまう人の多くはむやみに時間をかけてしまうことにあります。
どんなに楽しいことでも人間が集中できる時間というのは限られています。
休憩を挟んだりするのはもちろんですが、時間を決めてやること、メリハリをつけることはリズミカルに作業をする上でとても大切です!
「なかなか片付かないから…」ということで時間を忘れて無心に掃除に取り組みがちですが、それは逆効果です。
「今日は15分だけ…」とか、「いや30分にしよう」それでも充分です。
着実に変わったという目に見える収穫があれば、それが励みになって続けていけます。人はそれでモチベーションを下げずに頑張っていけるのです。むしろ長い時間をかけて延々と掃除を続けることのほうが大きな問題ということをわきまえておきましょう!
整理整頓は消去法で
多くの人の頭を悩ませるのが清掃というより、積もり積もった衣類や所狭しと積まれた荷物、収納場所にゆとりがなくなり部屋や通路に置き去りにされたモノや空間の整理や片付けです。
床を拭いたり、モノを所定の場所に戻すという清掃作業は結構簡単に済んでしまうものですが、着るのか着ないのか不明な衣類や家族の所有物が入り交じった荷物などの片付けや収納、処分は、簡単に自分の判断だけではどうすることもできなかったりするものです。
まずはすべて処分するという前提で一箇所にモノを集めましょう。場合によっては何年も置きっぱなしだったということも少なくありません……。たいてい置かれたままとか、動かないで固定されたままの荷物は不要な場合がほとんどです。
ですから置かれたままの荷物は一箇所にまとめて、処分するという前提で作業を進めましょう!
そこからどうしても今後も必要なものだけを抜き取ればいいのです。つまり整理整頓は消去法をとればいいのです。
今後も不要なモノに埋もれて使えるはずだったモノが使えなくなってしまうことを思えば、これは一挙両得で効率的な方法です。
何度も言うようですが、作業の進行に無理は禁物です。すぐに処分したり、解決できない場合は、段階的に片付けるのもいいでしょうし、掃除の領域を細分化してやるのもいいでしょう。日をまたいでやることも必要かもしれません。
間取り図で見える化
家全体が散らかっていて、モノであふれている場合、一度家全体の収納の仕方について考える必要があります。
簡単に整理整頓が終わりそうにない場合は家の間取りを書いた紙を使う方法もいいでしょう。
これは家の整理・収納の現状を把握し、これからどうするかというときに使うと有効です。つまり課題を「見える化」して、清掃をする指針にすることなのです。
たとえば、家の間取図を2種類用意して、一枚目はどの程度のモノが各部屋を占領しているのかを、非常に多い、多い、普通などのように色分けして塗りつぶします。
もう一枚は片付けや整理がついた場所をマーカーやカラーペンで塗りつぶすのもいいですね。
片付けの進行状況に応じたり、どの程度満足したかなどを色分けするのも次につながる片付けの秘訣です。
最高のストレス解消
仕事、家事、育児と忙しい人、日々のストレスがいっぱいの人は、「掃除をやる時間もない」と思うかもしれません。でも、そういう人ほど掃除を積極的にやってみる価値はあるでしょう!
掃除は日々のモヤモヤやストレスを手っ取り早く解消してくれます。そして終わったあとに達成感があり、自分自身が誇らしく感じる瞬間でもあるのです。
「気持ちがどうも塞いで仕方ない」「気分が沈みがち…」そんな時こそ掃除の出番です。やればやるだけ確実にきれいになり、整理され、片付いていく……。
掃除は部屋をきれいにするだけでなく、自分の鬱積した気持ちも洗い流してスッキリさせてくれる最高のストレス解消法でもあるのです。
掃除はお金もかからず、誰にも遠慮することなく、その気さえあればいくらでも作業を進められ、環境を美しくして、気分も整えられる最良の方法です。
高い運動効果
掃除によるメリットは部屋がきれいになるだけではありません。何より高い運動効果が期待できます。
さほど意識しなくとも、掃除の動きは立ったり、座ったり、手足を伸ばしたり…と、さまざまな動きの連続で、かなりの運動効果があります。
しかも運動を意識することなく、掃除をする一連の流れの中で身体を動かし、汗を流すことで、心身に余計な負担をかけずに自然な負荷がかけられるメリットもあります。
極端に言えば、特別な運動をしなくとも、掃除がすべてを補い、なおかつ心身の健康を増進させるのです。
まとめ
掃除がもたらす効果をここにまとめてみます。要約すれば次の4点になるでしょう。
掃除によって得られる効果
①ストレス解消
②運動効果
③気分の安定
④達成感
①ストレス解消:気分がモヤモヤしたり、沈みがちなときは思いきって掃除をしましょう。沈んだ気持ちがみるみるうちに解放されていくでしょう。
②運動効果:掃除はこだわらなければ、お金は一切かかりません。ましてやジムのように月額料金もかかりません。定期的な掃除を習慣にして、心身ともに健康になりましょう。
③気分の安定:掃除を習慣にすることは日々の生活に知らず知らずのうちに規律の軸を作ります。それによって気持ちにゆとりが生まれ、気分も安定してくるでしょう。
③達成感:一つのことを最後までやり遂げたことは大きな自信になるし、自分自身が誇らしく感じる瞬間となるでしょう。