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2020年2月

  • 2020年2月29日

優しい筆のタッチが生む詩情豊かな風景 コロー「モルトフォンテーヌの思い出」

夢の出来事を切りとったような詩的な風景   絵には人柄が表れるといいますが、それは本当ですね……。 ミレーと並ぶフランス・バルビゾン派の画家として有名なコローですが、彼は才能ある貧しい画家たちへの経済的な援助や協力を惜しまなかったといいます。 そのような人柄は彼の絵にもしっかり反映されています。 コローの描く風景画はただの風景画ではありません。風景画というよりはそこに愛情や想いを投影させ […]

  • 2020年2月25日

コミカルでキュートな魅力作 ストラヴィンスキー・バレエ音楽「プルチネルラ」

作品誕生の背景   20世紀初頭、バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の主宰ディアギレフは斬新な発想と芸術性で、次々とバレエの新作を発表していました。 音楽はラヴェルやドビュッシー、ストラヴィンスキーなどに、舞台美術はピカソ、マティス、ミロというように、当時の偉大な芸術家や人材を適材適所に配置して、「ダフニスとクロエ」、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」、「火の鳥」、「三角帽子」などの多くの […]

  • 2020年2月18日

山の峰に囲まれたオアシス バッハ「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番」

  高い山々に囲まれたオアシス   バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全6曲)は、バッハの器楽曲の最高傑作で、ヴァイオリンの最高峰などとよく言われます。   確かに素晴らしい作品だと思います。一挺のヴァイオリンから深遠な感情を引き出し、宇宙の調和をも感じさせる神秘的な響きを表現した作品は他にないでしょう。   ただし、自分の身体の調子が […]

  • 2020年2月14日

懐かしい旋律が泉のように湧き上がる ドヴォルザーク「弦楽セレナーデ」

心にスッと染み込む音楽   弦楽セレナーデというと、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか……。 弦楽セレナーデは、弦楽四重奏のように各パートを一つの楽器が担当するわけではありません。フルオーケストラまではいかなくても、そこから金管楽器や木管楽器を省いた弦楽器群だけの作品演奏と思っていただければいいでしょう。 フルオーケストラに比べると、弦楽器に限定されていて、音がまろやかで […]

  • 2020年2月8日

バレエ音楽巨匠の演奏効果抜群の交響曲! チャイコフスキー交響曲第5番

クラシック音楽は何から聴くべきか?   「クラシック音楽は何から聴いたらいいのか?」という声をよく耳にします。 どうも…クラシック音楽は難しく、理屈っぽいというのが一般的なイメージのようですね。 確かにそれもわかるような気がします。手当たり次第に何でも聴けばいいというジャンルではないのがクラシックですから……。 そのクラシック音楽の中でも初心者にも口当たり(耳当たり?)が良く、メロディも […]

  • 2020年2月6日

がん、感染症、肝硬変……、病気を引き起こす免疫力の低下を防ぐには?

今年に入って風邪やインフルエンザの流行だけでなく、新型肺炎・コロナウイルスの大流行が大きな問題になっています。 仮に病気になったとしても、病状を悪化させない生活や基礎体力が大切ですね! そこで身体の健康を維持するために重要となるのが免疫力です。 私たちはよく「免疫力が下がった」とか、「免疫力を高めなければ」と言います。でも実際は分かったようで分からないというのが実情ではないでしょうか。 そこで改め […]