- 2020年12月23日
夜空に輝く星の光のように・バッハ『平均律クラヴィール曲集第1巻』
ピアニストの試金石 バッハの平均律クラヴィーア曲集は、彼のクラヴィーア作品の中で特に重要な作品です。無限のイマジネーションと真摯な宗教性が融合した不朽の傑作といえるでしょう! 19世紀の指揮者兼ピアニストのハンス・フォン・ビューローは「ベートーヴェンのピアノソナタ集がピアノの新約聖書だとしたら、バッハの平均律クラヴィーア曲集は旧約聖書」とたとえて絶賛しました。 また「無人島に1枚だけ […]
ピアニストの試金石 バッハの平均律クラヴィーア曲集は、彼のクラヴィーア作品の中で特に重要な作品です。無限のイマジネーションと真摯な宗教性が融合した不朽の傑作といえるでしょう! 19世紀の指揮者兼ピアニストのハンス・フォン・ビューローは「ベートーヴェンのピアノソナタ集がピアノの新約聖書だとしたら、バッハの平均律クラヴィーア曲集は旧約聖書」とたとえて絶賛しました。 また「無人島に1枚だけ […]
ルーブルの至宝「美しき女庭師」 美の殿堂と言えば、なんといってもフランス・パリのルーブル美術館! ここには世界中の有名な絵画や彫刻、美術品など、約38万点が展示されています。 そして名画の多いルーブル美術館の中でも象徴的な作品、いや「目玉の作品」と言えば皆さんは何を思い浮かべますか? 大抵の人が真っ先にあげるのが、レオナルド・ダヴィンチの「モナリザ」や「ミロのヴィーナス」ではないでし […]
あらすじ バクトリアの女王アルフィーズは、出生不明のアバリスに恋をしていた。 彼女の国の伝統に従えば、アルフィーズは北風の神ボレの子のであるボリレかカリシスのどちらかと結婚しなければならない。 しかしアルフィーズは王位を退いてアバリスに愛の矢を授け、彼と結婚することを宣言する。このことにボレは猛烈に怒り、アルフィーズを幽閉し、地上を嵐で不毛の地にしてしまう。 アバリスはこのことに絶望し、「神に対し […]
音楽的感性が絵に結実 かつて音楽を絵のモチーフにしたり、色彩のハーモニーを音楽になぞらえて描いた画家が少なからずいました。 カンディンスキー、デュフィ、ホイッスラーはいずれも音楽をテーマにした作品を残した画家と言えるでしょう。 ただし、カンディンスキーは音楽的なイメージを抽象的な視覚効果として表現した人ですし、デュフィは音楽の醸し出すイメージを色彩と形で表現し、ホイッス […]
唯一モーツァルトの音楽が歓迎された モーツァルトは1786年に空前の大傑作「フィガロの結婚」を世に送り出しました。 「フィガロ」は当時いろいろと物議を醸し出した(貴族社会を痛烈に批判した)問題作でもありましたが、モーツァルトがありとあらゆるインスピレーションの限りを尽くした意欲作でもありました。 ウイーンでの「フィガロ」の上演は成功には至りませんでしたが、唯一プラハ(当時のボヘミアの […]
心洗われる清らかな祈りとハーモニー あっという間に11月も後半……。そしていつの間にかクリスマスの声が聞こえる季節となってまいりました。 今年は例年になく一年が早いですね。特別な一年であったことは間違いありませんし、時間の感覚がいつもとちょっと違います……。 今回はいつもと違うクリスマスにふさわしい音楽をご紹介したいと思います。それは20世紀のフランスの作曲家、モーリス・デュリュフレの『グレゴリオ […]
「掃除はやらないといけないんだけど億劫だなぁ…」「掃除をしても綺麗になるかどうかわからない」 掃除を躊躇してしまう人は少なくないですよね。 それは、おそらく掃除をやり終わったあとの達成感や喜びをあまり味わったことがないからでしょう。 でもちょっとやり方を変えたり、意識を転換するだけで掃除は驚くほど至福の時間になったりします。面倒くさがらずに今日からチャレンジしてみましょう! これまでの課題がくっき […]
絵画がメッセージの主役の時代 最近は何かと便利な時代になりました……。 今やスマートフォンは日常生活に欠かせない絶対的な必需品になってきました。 端末一台で病院の予約や映画のチケットの購入も完了してしまうし、情報交換にはうってつけです! まさに情報化社会にふさわしいツールといえるでしょう。 こんなことは20年前では考えられなかったことですし、恐るべき技術の進歩といっていいでしょう。こ […]
あらすじ 第二次世界大戦直前のオーストリア。 修道院に身を置くマリアは歌が大好き。いつも院を抜け出して、近くの山へ歌いに出かける日々。 規律の時間に遅刻をすることもしばしば。先輩の修道女たちを困らせていたのだった。 そんなある日。マリアをずっと見守ってきた修道院長は、トラップ大佐の邸宅へ行って子どもたちの家庭教師になるように勧める。 妻の死後、7人の子供たちを男手一人で育てていたトラップ大佐。その […]
芸術的な味わいが際立つ ブラームスの交響曲第3番は、4曲の交響曲の中ではあまり特徴のない地味な作品のように思われがちです。 けれども芸術的な味わいや充実した構成で際立っているのが実は3番なのです。 1番のように演奏効果を狙ってないし、2番のように長すぎることはないし、4番のように渋すぎることもありません。(あくまでも個人的な印象なので参考程度に留めてください……) つまり自然な音楽の流れの中で、ブ […]