- 2020年10月28日
忘我の表情を浮かべる悲劇のヒロイン J・E・ミレー 『オフィーリア』
『ハムレット』のヒロイン センセーショナルで一度見たら忘れられない絵画ということでしばしば話題になるのが、ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」です。 彼はイギリス・ラファエル前派の代表的な画家として知られています。 そのミレーの作品の中でとびきりの傑作として有名なのがここに紹介する『オフィーリア』ですね。 おそらくミレーの名は知らなくても、この絵を知っている人は少なくないか […]
『ハムレット』のヒロイン センセーショナルで一度見たら忘れられない絵画ということでしばしば話題になるのが、ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」です。 彼はイギリス・ラファエル前派の代表的な画家として知られています。 そのミレーの作品の中でとびきりの傑作として有名なのがここに紹介する『オフィーリア』ですね。 おそらくミレーの名は知らなくても、この絵を知っている人は少なくないか […]
室内楽には珍しい華のある音楽 今年は春先からの新型コロナウィルスの感染禍で、今なお世界中が大混乱に陥っています。 終息が見えない現状に困惑するとともに、見えない敵との戦いがこれほどまでに心と身体を疲弊させ、脅威になるとは思ってもみませんでした……。 それに加えて不安定な天候や自然災害も追い打ちをかけるように続き、心が休まらない日々が続きます。 こんな時こそ、セルフケアとして、心にたっ […]
母の死の悲しみを乗り越えて モーツァルトといえばあらゆるジャンルで名曲を残した不世出の天才作曲家ですね。今回の作品「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K364」も2つの弦楽器による協奏曲の名曲として演奏頻度も高いです。 彼の音楽の特徴といえば、何といっても天衣無縫で無垢な音楽の調べが魅力です。 そして明るく笑顔を振りまくメロディとは裏腹に、ときおり垣間見せる涙……。この上ない美しさと […]
昔から「目は心の窓」とか、「目は口ほどに物を言う」などと言われてきました。 このような諺があるように、目は顔の中でも、その人の人柄や印象を決定づけてしまうといわれるほど大切なパーツです。信頼関係が築かれるのも、相手の目をみて「この人は間違いない」と認識するからなのです。 目や眼差しはメイクや化粧品で整えると考える方が多いかもしれません。もちろんそれは外見や身だしなみを整えるという意味でとても重要で […]
ヘンデル・オラトリオの入門編として最高! ヘンデルは生前20数曲のオラトリオを書いたといわれています。オペラも含めればその3倍以上にもなるのでしょうが、これは大変な数です。 そこで誰もが悩んでしまうのが一体どの作品から聴いたらいいのかということですよね……。 一般的には知名度が最も高く、録音や公演数も圧倒的に多い「メサイア」から聴き始めるというのが暗黙の了解のようになっているところがあるかもしれま […]
農業への喜びが垣間見える傑作 ミレーの「晩鐘」は、彼がバルビゾンに腰を据えて農民たちの連作を次々と発表した頃の代表作です。 「晩鐘」はもはや説明する必要のない絵ですね! 「落穂拾い」と並ぶミレーの代表作ですし、人気作としても有名です。 テーマは夕暮れの中で真摯に祈りを捧げる農民たちの姿を描いた、ごくありふれたものなのですが、画面からは何とも言えない懐かしさや郷愁、優しさが伝わってきます。 牧歌的な […]
あらすじ ある日、ドン・ジョヴァンニの従者レポレッロは、女性遍歴を次々と重ねる主人のやりたい放題ぶりを嘆いていた。 そこに騎士長の館から助けを呼ぶドンナ・アンナの悲鳴が聞こえて、ドン・ジョヴァンニが逃げ出してくる。娘を救うために騎士長が彼に決闘を挑むが、逆に殺されてしまう。 ドン・ジョヴァンニに捨てられた貴婦人ドンナ・エルヴィーラ、父を殺されたドンナ・アンナとその婚約者ドン・オッターヴィオ、恋人ツ […]
懐かしさとピュアなメロディ ニューエイジミュージックが日本で注目された1980年代は、世の人々が環境問題に目を向け始めた時代でした。 また多くの人が、癒やしや潤いを本格的に求め始めた頃だったように思います。 さて、ニューエイジミュージックというと、「ああ、ムード音楽ね」ととらえる方も少なくないようです。 また作品の完成度がどうとか、芸術性云々と言われる方も中にはいらっしゃるかもしれま […]
20世紀を象徴する天才画家 ピカソは20世紀最大の天才画家であり奇才でした。 ピカソというと、誰もが「現代絵画の神様」のような例えをするのは何故なのでしょうか? 「描くこと」ばかりでなく、単純化すること、別の角度でモノを見ること、形を組み変えること、分解して組み立てること……。とにかく常識を常識としてはとらえず、「旺盛な好奇心」や、「再創造して手を加えること」でありとあらゆる美の可能 […]
音楽の原点に帰るよう… 今やバロックの巨匠ではなく、オペラの巨匠としての真価が日増しに高まっているヘンデルです。 もしヘンデルの作品から声楽やオペラがなくなったらどうなるのでしょうか……? それはヘンデルの宝のほとんどを失うことになるかもしれません。 それほどヘンデルの歌ものは他に代えられない魅力があるのです。たとえばイエス・キリストの人物像を描いたオラトリオ「メサイア」がいい例で […]