YEAR

2019年

  • 2019年7月26日

格調高い響きを古楽器の明晰なスタイルで実現! コレギウム・アウレウム合奏団「ヘンデル、合奏協奏曲作品6」

[btn][/btn] コレギウム・アウレウム合奏団と言えば、懐かしく思い出される方もいらっしゃるかもしれません…。1970年、1980年代に盛んに演奏活動を行っていたドイツのオリジナル楽器演奏の団体です。 スイス・バーゼルのスコラ・カントルーム合奏団と同様に、古楽器演奏の先駆けを築いた名室内楽団といえますよね。 偶然にも両者はヘンデルの合奏協奏曲作品6を得意とし、それぞれ録音を残していてくれたの […]

  • 2019年7月23日

穏やかで美しい自然の情景 コンスタブル「フラットフォードの製粉場」(1816-17)

  オリジナリティが出にくい風景画 自然をテーマに描く画家はたくさんいます。 でも風景画はジャンルとしては比較的とっつきやすい反面、独自性やオリジナリティが出しにくいカテゴリーでもあります。 つまり、同じ風景を描けば、同じテイストの絵になる可能性が充分あるということですね。 それを避けるためには、セザンヌやブラマンク、ユトリロのように独自的な画法を編み出したり、こだわりを持つしかありませ […]

  • 2019年7月15日

会話には話し手の人柄がしっかり表れる! テクニックは二の次、三の次に

相手を尊重する言葉が基本   当たり前のことですが、一般的に人は会話を通じてコミュニケーションをとりますよね。 そのときに大切なのが言葉づかいです。 「言葉づかいで人柄なんて判断できるの!」とおっしゃる方もいるでしょう。「言葉に表れない本心もあるからね」とおっしゃる方もいるかもしれません…。 言葉は話す相手に対する想いや感情が無意識に出るものです。 たとえば相手を尊重する人の話には必ずと […]

  • 2019年7月10日

格別な癒やしと慰めの音楽 ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ

光と影と穏やかな温もり   ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」ほど、聴く時の気分によって曲のイメージが変わる作品はありません。 8年ほど前、中学の吹奏楽部で顧問をしていた高校時代の同級生が亡くなり、彼の追悼コンサートに参席しました。 その時、回想のシーンのバックで流れたのが、フルートのソロによる「亡き王女のためのパヴァーヌ」でした。 演奏も気持ちがこもって素晴らしかったですが、その […]

  • 2019年7月6日

オラトリオに活路を見出したヘンデルの最高傑作! ヘンデル「サウル」

  あらすじ サウルは神から遣わされた初代のイスラエル王だった。 そこに勇敢で、戦争では大きな手柄を立てる羊飼いの青年ダビデが現れる。すでに民衆はダビデを英雄のように迎えるのだった。 ダビデを息子のように愛していたサウルだったが、次第に神からも民衆からも支持され賞賛されるダビデに強い嫉妬心を抱くようになる。 その後サウルはアマレク人との戦いで神に反逆し、信頼を失ってしまう。それを受けて預 […]

  • 2019年7月1日

存在の本質にどこまでも迫る!  セザンヌ「リンゴとオレンジのある静物」(1895-1900)

  上手い絵と感動する絵は別物 絵を描くとき、モチーフ(描く対象物)の形や質感、陰影などに注意をはらって描き進めることは絵の基本で、美大受験時の王道といわれます。 いわゆる絵を描くときの基礎練習がデッサンから始まるといってもいいでしょう。 デッサンは思い込みではなく、正確に物を見る眼を養うことに重点を置いています。 つまり絵が上達するためにはしっかりデッサンを積み重ねて腕を磨く以外に方法 […]

  • 2019年6月28日

失意の中で誕生した郷愁の香り漂う傑作!ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番

長い失意から抜け出した作品 芸術家は誰もが多かれ少なかれ、繊細でナイーブです。 どんなに力強い交響曲や壮大なスケールのオペラを作曲した人であっても、その本質はとても傷つきやすいし、デリケートなのです。 特に才能に溢れた作曲家であればあるほど、デリケートな感性の持ち主だったり、強い自尊心を持っている場合が多いですから、ひとたび心のバランスが崩れると修復が大変なのです。   19世紀から20 […]

  • 2019年6月24日

クラシック音楽だけが持つ魅力1 感性を引き出し、創造性を高める効果

以前からクラシック音楽は「ヒーリング効果がある」とか、「お腹の赤ちゃんが子守唄のように聴いている」とかいろいろな噂があたかも本当のように伝えられてきました。 でも何の根拠があってそんなことが言われているのか? 不思議に思われる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか……。 そこで、今回はベートーヴェンやモーツァルト、ショパンのように評価が確立した作曲家たちが残した作品。つまり、「クラシック音楽だけ […]

  • 2019年6月21日

叡智の眼が光る・巨匠晩年の大傑作 レンブラント「ユダヤの花嫁(イサクとリベカ)」

くぎづけになる絵   レンブラントの晩年の作品は、どれも画家の深い息吹が伝わってきて絵にくぎづけになってしまいます。 「ユダヤの花嫁」はその傑作群の中でもひときわ高い境地にある作品と言っていいでしょう。 これほどの作品になると画集や画像を見ただけで、どこまで原画の素晴らしさに迫れるか甚だ疑問ですが、その魅力について少しお話しできればと思います。   とにかく普通の肖像画ではあり […]

  • 2019年6月19日

スマホが便利だと思う瞬間! 10年間使い続けて実感する本当に便利なアプリと機能とは? 

  皆さんはスマートフォンをお使いでしょうか? 10年前は少数だったスマートフォン利用者が、今では持っていない人を探すのが難しい状況になってまいりました。 時代の移り変わりを実感する現象ですね……。ところで皆さんはスマホのどういうところに満足していますか? 今回は私が10年間スマホを使って便利だと実感したアプリや機能をご紹介したいと思います!   ひらめきとアイディアを瞬時に記 […]