- 2023年3月6日
春の到来に胸躍らせる喜びの交響曲! シューマン・交響曲第1番「春」
人生の「春」を謳歌 昔から幸福の絶頂期に書かれた作品は、不朽の名作が誕生しやすいとよく言われています。 喜びや未来ヘの希望がエネルギーとなって創作力を奮い立たせるからなのでしょうか……。 それが事実だとすればロベルト・シューマンの交響曲第1番「春」も充分それに当てはまりますね。 しかもわずか4日ほどで「燃えるような想い」を抱くこの交響曲は書きあげられたのです! 特に「春」が作曲された […]
人生の「春」を謳歌 昔から幸福の絶頂期に書かれた作品は、不朽の名作が誕生しやすいとよく言われています。 喜びや未来ヘの希望がエネルギーとなって創作力を奮い立たせるからなのでしょうか……。 それが事実だとすればロベルト・シューマンの交響曲第1番「春」も充分それに当てはまりますね。 しかもわずか4日ほどで「燃えるような想い」を抱くこの交響曲は書きあげられたのです! 特に「春」が作曲された […]
若々しい情熱が爆発する作品 Embed from Getty Images ユジャ・ワンのピアノとヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団によるブラームスのピアノ協奏曲第1番(2018年2月28日) ブラームスのピアノ協奏曲第1番は有名なピアノ協奏曲第2番に先駆けること22年も前に作曲されたピアノ協奏曲です。 「血湧き肉躍る」という表現が適切かどうかわか […]
8つの小曲から成るピアノ曲 幻想小曲集(Fantasiestücke)作品12は、シューマンが1837年に作曲した、8曲からなるピアノ曲集です。 「幻想小曲集」というタイトルのとおり、どの曲も単独の小曲として完成しています。 小曲が集まった作品としては、ちょうどグリーグの「抒情小曲集」と同じように捉えていいかもしれませんね。 ピアノリサイタルなどで女性ピアニストが第2曲「飛翔」、第5 […]
演奏する喜び・楽しみ! モーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲K.365」は私が大好きな曲です! 颯爽としていて、音楽にまったく淀みがありません。そのうえ、明るくて生き生きとした情感が気分を高めてくれるのがいいですね。 何より魅力的なのが、終始ピアノを演奏する喜び、楽しみで音楽が埋め尽くされていることでしょうか……。 作曲家の目線で見ると、どうしても交響曲や協奏曲というジャンルの […]
旅の途上の作品 モーツァルトが1777年9月から1779年1月までの約1年4ヶ月を費やしたマンハイムからパリへの旅。 この旅はモーツァルトに大きな心の傷を残す失意の旅となったのでした。 求職活動はことごとく失敗に終わり、片思いに似た失恋を経験し、ついには旅の道中で最愛のお母さんも亡くすことになります。 この旅の途上、マンハイムでは2曲の美しいクラヴィーア・ソナタが誕生します。 ハ長調 K309と […]
あふれる木管楽器の魅力 ピアノ協奏曲第17番K453はモーツァルトがピアニストしてウィーンで一世を風靡していた頃の作品です。 もともと木管楽器の使い方の上手さに定評があるモーツァルトですが、この作品での最高のセンスと絶妙な表現には啞然とします! たとえば第一楽章の序奏部分ですね。 随所で微笑むように響き渡るファゴット、オーボエ、フルート、クラリネット等の響きはまるで癒やしの響き、鳥や虫たちの自然の […]
型にはまらないミサ曲 ハイドンは生涯ミサ曲をはじめとする宗教曲をたくさん作りましたが、どれも型にはまらない独自の個性が光る名曲揃いです。 「聖チェチーリアミサ」は同じハイドンのネルソンミサやテレジアミサのような有名曲に比べれば認知度で譲るかもしれません。しかし、とびきりの名曲であることに変わりありませんよね。 ミサ曲といえば、一般的にカトリックの典礼に沿った神聖な音楽であるべきという認識が強いよう […]
バレエの概念を根底から覆す バレエ音楽『春の祭典』というと、皆さんはどのようなイメージが浮かぶでしょうか? おそらく「ああ、あの前衛的な音楽ね」とか、「何だかよく分からないけど、原始的なエネルギーが凄い迫力」、などのような感想が圧倒的でしょう。 今や現代を代表する最も有名なバレエ音楽で、知らない人が少ないのではないかと思えるほどの名曲ですね! 発表当時(1913年)センセーショナルな話題を提供し、 […]
千夜一夜物語(アラビアンナイト)のオープニングを飾る物語が、今回ご紹介するリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」の題材となったお話です。 哀愁を帯びたソロ・ヴァイオリンによる「シェエラザードのテーマ」が、全楽章でポイント的に現れて効果をあげている作品ですね。 各楽章の夢幻的な響きやオリエンタル調の音楽、情景が目に見えるような雄弁な楽器の扱いかたがリムスキー・コルサコフの音楽の真骨頂を示 […]
唯一無二の音楽 19世紀後半に活躍した作曲家のブルックナー。 ちょうど同じ頃に活躍したのがロマン派の大作曲家ブラームスでした。 彼らは犬猿の仲だったとよく言われます。当時ドイツの音楽界はワーグナー派とブラームス派という対決の構図が出来上がっていました。 ブルックナーはワーグナーの音楽に心酔していたため、ワーグナー派の一味だと捉えられていたようですね。政治的駆け引きが苦手なブルックナーでしたから、ま […]