- 2023年1月12日
演奏する喜び、聴く楽しみがあふれる!モーツァルト・2台のピアノための協奏曲
演奏する喜び・楽しみ! モーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲K.365」は私が大好きな曲です! 颯爽としていて、音楽にまったく淀みがありません。そのうえ、明るくて生き生きとした情感が気分を高めてくれるのがいいですね。 何より魅力的なのが、終始ピアノを演奏する喜び、楽しみで音楽が埋め尽くされていることでしょうか……。 作曲家の目線で見ると、どうしても交響曲や協奏曲というジャンルの […]
演奏する喜び・楽しみ! モーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲K.365」は私が大好きな曲です! 颯爽としていて、音楽にまったく淀みがありません。そのうえ、明るくて生き生きとした情感が気分を高めてくれるのがいいですね。 何より魅力的なのが、終始ピアノを演奏する喜び、楽しみで音楽が埋め尽くされていることでしょうか……。 作曲家の目線で見ると、どうしても交響曲や協奏曲というジャンルの […]
旅の途上の作品 モーツァルトが1777年9月から1779年1月までの約1年4ヶ月を費やしたマンハイムからパリへの旅。 この旅はモーツァルトに大きな心の傷を残す失意の旅となったのでした。 求職活動はことごとく失敗に終わり、片思いに似た失恋を経験し、ついには旅の道中で最愛のお母さんも亡くすことになります。 この旅の途上、マンハイムでは2曲の美しいクラヴィーア・ソナタが誕生します。 ハ長調 K309と […]
あふれる木管楽器の魅力 ピアノ協奏曲第17番K453はモーツァルトがピアニストしてウィーンで一世を風靡していた頃の作品です。 もともと木管楽器の使い方の上手さに定評があるモーツァルトですが、この作品での最高のセンスと絶妙な表現には啞然とします! たとえば第一楽章の序奏部分ですね。 随所で微笑むように響き渡るファゴット、オーボエ、フルート、クラリネット等の響きはまるで癒やしの響き、鳥や虫たちの自然の […]
型にはまらないミサ曲 ハイドンは生涯ミサ曲をはじめとする宗教曲をたくさん作りましたが、どれも型にはまらない独自の個性が光る名曲揃いです。 「聖チェチーリアミサ」は同じハイドンのネルソンミサやテレジアミサのような有名曲に比べれば認知度で譲るかもしれません。しかし、とびきりの名曲であることに変わりありませんよね。 ミサ曲といえば、一般的にカトリックの典礼に沿った神聖な音楽であるべきという認識が強いよう […]
バレエの概念を根底から覆す バレエ音楽『春の祭典』というと、皆さんはどのようなイメージが浮かぶでしょうか? おそらく「ああ、あの前衛的な音楽ね」とか、「何だかよく分からないけど、原始的なエネルギーが凄い迫力」、などのような感想が圧倒的でしょう。 今や現代を代表する最も有名なバレエ音楽で、知らない人が少ないのではないかと思えるほどの名曲ですね! 発表当時(1913年)センセーショナルな話題を提供し、 […]
千夜一夜物語(アラビアンナイト)のオープニングを飾る物語が、今回ご紹介するリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」の題材となったお話です。 哀愁を帯びたソロ・ヴァイオリンによる「シェエラザードのテーマ」が、全楽章でポイント的に現れて効果をあげている作品ですね。 各楽章の夢幻的な響きやオリエンタル調の音楽、情景が目に見えるような雄弁な楽器の扱いかたがリムスキー・コルサコフの音楽の真骨頂を示 […]
唯一無二の音楽 19世紀後半に活躍した作曲家のブルックナー。 ちょうど同じ頃に活躍したのがロマン派の大作曲家ブラームスでした。 彼らは犬猿の仲だったとよく言われます。当時ドイツの音楽界はワーグナー派とブラームス派という対決の構図が出来上がっていました。 ブルックナーはワーグナーの音楽に心酔していたため、ワーグナー派の一味だと捉えられていたようですね。政治的駆け引きが苦手なブルックナーでしたから、ま […]
時代を超えるモーツァルト 18世紀のフランス・ルイ王朝時代というと、真っ先に思い出されるのが絢爛豪華な装飾美です。そのような宮廷や貴族文化を彩ったのがロココ芸術でした。 絵画ではフラゴナール、プーシェ、ヴァトー、ラ・トゥール、音楽ではクープラン、ラモー、スカルラッティなどの大芸術家たちが珠玉の美を競い合っていたのです。 そのようなロココ芸術全盛期の中でも、モーツァルトの才能は特別だっ […]
隠れた名作 メンデルスゾーンは早くから、天才的な音楽性とロマンチックな情緒で魅力あふれる作品を世に送り続けた作曲家でした。 ところで皆さんはメンデルスゾーンといえば、どんな作品を思い出すでしょうか? 甘美なメロディの『ヴァイオリン協奏曲』、明るく躍動的なリズムが印象的な『交響曲第4番イタリア』、哀愁に満ちた『交響曲第3番スコットランド』、夢の世界へ誘う管弦楽曲『真夏の夜の夢』をあげる方はきっと多い […]
刻々と表情を変える転調の素晴らしさ かつて「未完成交響曲」はベートーヴェンの第5「運命」とカップリングという形でLPがよく発売されていたものでした。 1960年、70年代当時「運命」と「未完成」はクラシック音楽を二分する不滅のスタンダードナンバーだったのです。 神秘のヴェールに覆われたイメージが強い「未完成交響曲」ですが、オリジナル楽器全盛時代の現在、そのイメージや扱われかたも随分と変わってきまし […]