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ビバ・クラシカ!

  • 2020年10月19日

2つの弦楽器が奏でる微笑みと涙・モーツァルト:協奏交響曲K364

母の死の悲しみを乗り越えて モーツァルトといえばあらゆるジャンルで名曲を残した不世出の天才作曲家ですね。今回の作品「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K364」も2つの弦楽器による協奏曲の名曲として演奏頻度も高いです。 彼の音楽の特徴といえば、何といっても天衣無縫で無垢な音楽の調べが魅力です。 そして明るく笑顔を振りまくメロディとは裏腹に、ときおり垣間見せる涙……。この上ない美しさと […]

  • 2020年8月1日

大切な日記のように心の想いが綴られたピアノ作品集 グリーグ「抒情小曲集」

音楽詩人・グリーグ   ピアノリサイタルでもよくとりあげられるグリーグの抒情小曲集は、全部で10集(1集が6曲から8曲で成り、全66曲)で構成されたピアノ曲集です。  作曲年代は、何と1867年から1903年の約35年ほどの長きに渡って作曲されました。 いわばグリーグのライフワークと言っても過言ではない、想い入れの強い作品集と言えるでしょう。 それぞれの曲は独立したピアノ曲としても充分に […]

  • 2020年6月9日

交響曲の価値観を決定的に変えた大傑作 ベートーヴェン・交響曲第3番「英雄」

交響曲で最初にドラマを実現! ベートーヴェンといえば、誰もがすぐに思い浮かべるのが、苦悩を突き抜け勝利の凱歌をあげる「ジャジャジャジャーン」の交響曲第5番「運命」ではないでしょうか!? 自然と人間の調和や語らいを謳い上げる交響曲第6番「田園」も魅力いっぱいですし、日本では既に年末の風物詩ともなった交響曲第9番「合唱」の壮大なスケールにも圧倒されますよね……。 ベートーヴェンにとって交響曲は、人生を […]

  • 2020年6月4日

極上のひとときを約束してくれるバロック音楽の傑作 テレマン「ターフェルムジーク」

理屈抜きに楽しめる作品 テレマンの代表作、「ターフェルムジーク」は「食卓の音楽」という意味のバロック音楽の名曲です。 バッハの「ブランデンブルク協奏曲」や「管弦楽組曲」と並んであまりにも有名な作品ですから、きっと皆さんもこの曲集のフレーズのどこかを一度は耳にされたことがあることでしょう……。 「食卓の音楽」というタイトルから、当時の王侯貴族たちが食事の際に退屈しないためのBGMとして、作曲されたの […]

  • 2020年5月23日

無邪気さと汲めども尽きない音楽の魅力が全開! モーツァルト「ピアノ協奏曲第23番」

モーツァルトの魅力が全開!     モーツァルトはピアノとの相性が抜群でした。彼がピアノ曲を作曲するときは、まるで自分の内面を吐露するように自由で束縛がなかったのかもしれません……。 改めていうまでもありませんが、モーツァルトのピアノソナタやピアノ協奏曲の、そのほとんどすべてがキラキラと輝くような傑作揃いです。 そして私たちの心を捉えて離さない魅力作が目白押しなのです。中でもピ […]

  • 2020年5月12日

澄んだ秋風を想わせる愉悦のハーモニー モーツァルト「ピアノ協奏曲第25番」

創作絶頂期の実りの一つ   モーツァルトのピアノ協奏曲は、彼のあらゆる作品群の中で最も魅力的なジャンルの一つでしょう。 特に第20番からの作品の数々はモーツァルトでしか作れない無邪気さ、天衣無縫さに加え、いっそうの深みと透明感が加わります。 さて、モーツアルトのピアノ協奏曲第25番は1786年、ちょうどオペラ「フィガロの結婚」を完成させる前年に発表された作品でした。 輝かしく魅力いっぱい […]

  • 2020年5月1日

気品あふれるヴァイオリン協奏曲の華 メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」 

ヴァイオリン協奏曲の華 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は昔からベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と並んで三大ヴァイオリン協奏曲と呼ばれてきました。 中でもメンデルスゾーンの協奏曲は気品があり、ロマンチックで甘美なメロディが充満しているため、女性ヴァイオリニストをはじめとする多くのヴァイオリニストやリスナーから愛されてきたのです。 しかもベートーヴェンやブラーム […]

  • 2020年4月25日

パステルカラーのように優しい情感を表出! ドビュッシー「ベルガマスク組曲」

ピアノコンクールの花形「月の光」   大抵の大作曲家には代名詞のような口ずさめる音楽があるものです。 たとえばベートーヴェンであれば交響曲第5番「運命」冒頭のジャジャジャジャーンでしょうし、モーツァルトであればピアノソナタのトルコ行進曲がそうでしょうし、ショパンであれば「英雄ポロネーズ」がそれにあたるでしょう! ではドビュッシーといえば何でしょう…。 やはり「月の光」でしょうね。ドビュッ […]

  • 2020年4月21日

やりたい放題の男が最後に行きついた永遠の愛 グリーグ「ペール・ギュント」

自分探しのペールが行きついた先は……   Edvard Grieg  1843- 1907   Henrik Ibsen 1828- 1906   エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)の「ペール・ギュント」は今も多くの人に愛され続ける管弦楽組曲の名曲で、劇音楽です。 中でも「朝」や「ソルヴェイグの歌」は知らない人はいないのでは…と思うほど、あまりにも有名で愛さ […]

  • 2020年4月4日

混沌と不安の時代に光を放つ交響曲 ブルックナー「交響曲第9番」

ベートーヴェン第九の呪縛   楽聖ベートーヴェンは交響曲を飛躍的に発展させ、深化させた音楽家としてよく知られています。 特に最後の交響曲第9番(通称第九)は古典の枠に収まりきれず、第1楽章に抽象的な主題を導入したり、最後の楽章に合唱を入れたりして、ありとあらゆる交響曲の可能性を追求したのでした。   第九の到達したレベルがあまりにも高かったため、その後の作曲家は交響曲というジャ […]