CATEGORY

ビバ・クラシカ!

  • 2020年2月25日

コミカルでキュートな魅力作 ストラヴィンスキー・バレエ音楽「プルチネルラ」

作品誕生の背景   20世紀初頭、バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の主宰ディアギレフは斬新な発想と芸術性で、次々とバレエの新作を発表していました。 音楽はラヴェルやドビュッシー、ストラヴィンスキーなどに、舞台美術はピカソ、マティス、ミロというように、当時の偉大な芸術家や人材を適材適所に配置して、「ダフニスとクロエ」、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」、「火の鳥」、「三角帽子」などの多くの […]

  • 2020年2月18日

山の峰に囲まれたオアシス バッハ「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番」

  高い山々に囲まれたオアシス   バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全6曲)は、バッハの器楽曲の最高傑作で、ヴァイオリンの最高峰などとよく言われます。   確かに素晴らしい作品だと思います。一挺のヴァイオリンから深遠な感情を引き出し、宇宙の調和をも感じさせる神秘的な響きを表現した作品は他にないでしょう。   ただし、自分の身体の調子が […]

  • 2020年2月14日

懐かしい旋律が泉のように湧き上がる ドヴォルザーク「弦楽セレナーデ」

心にスッと染み込む音楽   弦楽セレナーデというと、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか……。 弦楽セレナーデは、弦楽四重奏のように各パートを一つの楽器が担当するわけではありません。フルオーケストラまではいかなくても、そこから金管楽器や木管楽器を省いた弦楽器群だけの作品演奏と思っていただければいいでしょう。 フルオーケストラに比べると、弦楽器に限定されていて、音がまろやかで […]

  • 2020年2月8日

バレエ音楽巨匠の演奏効果抜群の交響曲! チャイコフスキー交響曲第5番

クラシック音楽は何から聴くべきか?   「クラシック音楽は何から聴いたらいいのか?」という声をよく耳にします。 どうも…クラシック音楽は難しく、理屈っぽいというのが一般的なイメージのようですね。 確かにそれもわかるような気がします。手当たり次第に何でも聴けばいいというジャンルではないのがクラシックですから……。 そのクラシック音楽の中でも初心者にも口当たり(耳当たり?)が良く、メロディも […]

  • 2020年1月23日

尊敬、信頼…友人への想いを音楽に変えて! エルガー「エニグマ変奏曲」

音楽不毛の地だった英国   今回紹介する「エニグマ変奏曲」の作曲家エルガーは、19世紀中頃から20世紀初頭にかけて活躍したイギリス人です。 当時イギリスはヨーロッパの経済大国の中で、「クラシック音楽作曲家不毛の地」とまで言われていました。 確かにドイツはテレマン、バッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューマン、ワーグナー……とそうそうたる顔ぶれが浮かんできますし、オーストリアに至っ […]

  • 2019年12月8日

触れれば壊れそうなほど無上に美しいメロディラインとデリカシー。 シューマン「女の愛と生涯」

アーティストを著しく選ぶ歌曲   シューベルトやショパン、メンデルスゾーン、シューマンなど、いわゆるロマン派の大作曲家の作品は、いずれも美しくデリケートなメロディラインが魅力的で、彼らの大きな持ち味になっていることがわかります。 中でもシューマンは美しい旋律とロマンチックな感情の表現、余韻など、ロマン的な気質のすべてを持ちあわせた人といえるでしょう。 シューマンの作品は瞬間的なきらめきや […]

  • 2019年7月10日

格別な癒やしと慰めの音楽 ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ

光と影と穏やかな温もり   ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」ほど、聴く時の気分によって曲のイメージが変わる作品はありません。 8年ほど前、中学の吹奏楽部で顧問をしていた高校時代の同級生が亡くなり、彼の追悼コンサートに参席しました。 その時、回想のシーンのバックで流れたのが、フルートのソロによる「亡き王女のためのパヴァーヌ」でした。 演奏も気持ちがこもって素晴らしかったですが、その […]

  • 2019年6月28日

失意の中で誕生した郷愁の香り漂う傑作!ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番

長い失意から抜け出した作品 芸術家は誰もが多かれ少なかれ、繊細でナイーブです。 どんなに力強い交響曲や壮大なスケールのオペラを作曲した人であっても、その本質はとても傷つきやすいし、デリケートなのです。 特に才能に溢れた作曲家であればあるほど、デリケートな感性の持ち主だったり、強い自尊心を持っている場合が多いですから、ひとたび心のバランスが崩れると修復が大変なのです。   19世紀から20 […]

  • 2019年6月3日

自然に湧き上がり、心に溶けこむ音楽 モーツァルト ピアノ協奏曲第15番K.450(1784)

モーツァルトを代弁するピアノ モーツァルトはピアノに大変な愛着を持っていました。 当然ピアノの音色が心にも身体にも深く染み込んでいて、おそらく即興で作曲するときもピアノがモーツァルトの心をストレートに代弁していたのかもしれません。 中期のピアノ協奏曲の第15番K450もそんなモーツァルトの素直な心境があふれる傑作です。 なんと言ってもピアノの音色そのものに、モーツァルトの心の動きが現れているのです […]

  • 2019年5月14日

深い哀しみが到達した無上の美しさ モーツァルト 交響曲第40番ト短調K.550 

あふれる涙と研ぎ澄まされた感性 交響曲第40番ト短調は昔から人気が高くポピュラーな作品です。 モーツァルトといえば、「アイネ・クライネ・ナハトムジークがいい」と言う人もいるでしょうし、「やっぱりフィガロの結婚だね」という人もいるでしょう……。 でもなぜか気になり、忘れられないのが交響曲第40番ト短調です。特に有名な第一楽章の第一主題のテーマは一度聴いたら忘れられない衝撃を受けることでしょう。 この […]