- 2022年10月22日
雪景色が伝える至福の瞬間・モネ『アルジャントゥイユの雪』
自身の発見や感動を描写 モネの風景画を見ると、どの絵にもモネ自身の発見や感動が作品に注がれていることが伝わってきます。 また観察眼が鋭く、構図の取り方や色彩のデリケートな配色も絶妙! 『アルジャントゥイユの雪』も非常に美しい絵ですね。 彼の描いた雪の情景は傑作が多いのですが、この絵も実に豊かな感性に彩られています。 雪景色の光に映える美しさを 見事に表現 この絵の最大 […]
自身の発見や感動を描写 モネの風景画を見ると、どの絵にもモネ自身の発見や感動が作品に注がれていることが伝わってきます。 また観察眼が鋭く、構図の取り方や色彩のデリケートな配色も絶妙! 『アルジャントゥイユの雪』も非常に美しい絵ですね。 彼の描いた雪の情景は傑作が多いのですが、この絵も実に豊かな感性に彩られています。 雪景色の光に映える美しさを 見事に表現 この絵の最大 […]
千夜一夜物語(アラビアンナイト)のオープニングを飾る物語が、今回ご紹介するリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」の題材となったお話です。 哀愁を帯びたソロ・ヴァイオリンによる「シェエラザードのテーマ」が、全楽章でポイント的に現れて効果をあげている作品ですね。 各楽章の夢幻的な響きやオリエンタル調の音楽、情景が目に見えるような雄弁な楽器の扱いかたがリムスキー・コルサコフの音楽の真骨頂を示 […]
唯一無二の音楽 19世紀後半に活躍した作曲家のブルックナー。 ちょうど同じ頃に活躍したのがロマン派の大作曲家ブラームスでした。 彼らは犬猿の仲だったとよく言われます。当時ドイツの音楽界はワーグナー派とブラームス派という対決の構図が出来上がっていました。 ブルックナーはワーグナーの音楽に心酔していたため、ワーグナー派の一味だと捉えられていたようですね。政治的駆け引きが苦手なブルックナーでしたから、ま […]
時代を超えるモーツァルト 18世紀のフランス・ルイ王朝時代というと、真っ先に思い出されるのが絢爛豪華な装飾美です。そのような宮廷や貴族文化を彩ったのがロココ芸術でした。 絵画ではフラゴナール、プーシェ、ヴァトー、ラ・トゥール、音楽ではクープラン、ラモー、スカルラッティなどの大芸術家たちが珠玉の美を競い合っていたのです。 そのようなロココ芸術全盛期の中でも、モーツァルトの才能は特別だっ […]
聖書の情景を見事に再現 この絵(エッチング)は新約聖書のルカによる福音書2章8節~20節で、キリスト誕生にまつわるエピソードをドラマチックに描いたものです。 夜中に羊飼いたちが、キリストの誕生を告げに来た天使たちに遭遇し、そのまばゆい光景にあまりにも驚いて身動きできない様子が描かれています。 レンブラントは非日常の神秘的かつ劇的な光景を見事に表現したのでし […]
隠れた名作 メンデルスゾーンは早くから、天才的な音楽性とロマンチックな情緒で魅力あふれる作品を世に送り続けた作曲家でした。 ところで皆さんはメンデルスゾーンといえば、どんな作品を思い出すでしょうか? 甘美なメロディの『ヴァイオリン協奏曲』、明るく躍動的なリズムが印象的な『交響曲第4番イタリア』、哀愁に満ちた『交響曲第3番スコットランド』、夢の世界へ誘う管弦楽曲『真夏の夜の夢』をあげる方はきっと多い […]
16世紀ベルギーの天才画家、ブリューゲルには『バベルの塔』と名づけられた大小2枚の名画があります。 この2枚の作品はいつの時代も、見る人に理屈抜きで堪能できる絵画ならではの面白さやメッセージを送り続けてきました。それは500年ほどが経過した現代でもまったく変わっていません。 今回は小さいほうのバベルの塔をメインに魅力やエピソードについてご紹介していきます! 人間の傲慢さと無力 ブリュ […]
刻々と表情を変える転調の素晴らしさ かつて「未完成交響曲」はベートーヴェンの第5「運命」とカップリングという形でLPがよく発売されていたものでした。 1960年、70年代当時「運命」と「未完成」はクラシック音楽を二分する不滅のスタンダードナンバーだったのです。 神秘のヴェールに覆われたイメージが強い「未完成交響曲」ですが、オリジナル楽器全盛時代の現在、そのイメージや扱われかたも随分と変わってきまし […]
ヴィンシャーマン盤の思い出 バッハのオーボエダモーレ協奏曲イ長調BWV1055。 こんなに楽しく親しみやすい作品がバッハの音楽にあったのか…と驚くばかりなのですが、この作品と出会うきっかけになったのがヘルムート・ヴィンシャーマンがオーボエを担当し指揮したアルバムでした! すでに録音から半世紀以上の歳月が過ぎているのですが、今なお新鮮で温もりある響きに胸が熱くなります。 ヴィンシャーマ […]
最近ヘンデルのオペラ・オラトリオで新世代の指揮者の台頭にめざましいものがあります。 中でもアルゼンチン出身の指揮者、レオナルド・ガルシア・アラルコンの活躍は際立っていますね。 2010年以降、ヘンデルの大作オラトリオ、『ユダスマカベウス』『サムソン』『セメレ』等を発表し、どれもこれまでになかった新機軸の演奏でセンセーショナルな成功を遂げています! もちろん決して話題性ばかりではなく、ヘンデルの本質 […]